三菱は得意のオフロード一色! トライトンもデリカミニもアウトランダーも「アドベンチャー」感満載のカスタムで登場【TAS2024】 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■東京オートサロン2024に三菱が「さあ、行こう。縦横無尽な冒険へ。」をテーマにしたブースを出展

■ブースの目玉は発売直前のトライトンを雪山仕様にカスタムした「スノーシュレッダー・コンセプト」

■デリカD:5やデリカミニの「シャモニースノーギア」やアウトランダーPHEV「アクティブフィールド」も展示

発売直前の注目ピックアップ「トライトン」をメーカーカスタム

 カスタマイズカーの祭典として、いまや国際的なイベントとなった「東京オートサロン2024」が開幕。市井のチューナーやビルダーだけなく、自動車メーカーが本気で作ったカスタマイズカーを展示したり、新型モデルのお披露目をしたりすることでも知られている。

 2月に新型ピックアップトラック「トライトン」の発売を控えた三菱自動車のブースでは、当然ながらトライトンが主役だ。純正アクセサリー仕様と「スノーシュレッダー・コンセプト」という2台のカスタマイズカーを持ち込んだ。ラリーレイドに強みを持つ三菱自動車らしく、アジアンクロスカントリーラリーテスト車両のトライトンも展示されている。

「さあ、行こう。縦横無尽な冒険へ。」という三菱自動車ブーステーマに合わせて、アウトランダーPHEVやデリカD:5、デリカミニのカスタマイズ仕様ほか、デリカD:5のアジアンクロスカントリーラリーサポートカー実走車などが展示される。

 まずは、三菱自動車ブースのイチオシといえる「トライトン・スノーシュレッダー・コンセプト」から紹介しよう。

 ご存じのように、トライトンは2023年にフルモデルチェンジを発表したピックアップトラック。ラダーフレームで1ナンバーというプロフィールだけ聞くとベタベタな商用車と思ってしまうが、専用のバンパーガーニッシュやホイールアーチモールなどでスタイリッシュに仕上げた上級グレード「GSR」はホビーカーとして大いに注目を集めている。

 そんなトライトンの「スノーシュレッダー・コンセプト」は、ウインタースポーツ・シーンを意識して作り込んできたカスタマイズ仕様だ。

「スノーシュレッダー」という言葉は、切り立った雪面やアイスバーンをアグレッシブなターンで切り刻むスノーボーダーを意味するもの。ボンネットに貼られた大きなエンブレムは、スノーボーダーの軌跡を思わせる専用デザインとなっている。

 ラッピングによって表現しているカラーリングもユニークだ。雪道を思う存分楽しんだときの自然な汚れ感をモチーフとすることで、都市部を走っているときでもスノーシュレッダーの世界観を楽しめる。実際に雪道を走ったときの汚れも、ワンオフのドレスアップ的に楽しめそうだ。ラリーシーンが似合う三菱車だから説得力がある演出ともいえるだろう。

 機能面でも抜かりはない。運転席側Aピラー付近に見える黒いパーツは、シュノーケルといって渡河時にエンジンが水を吸わないようにするための機能部品。

 285/70R17の大径タイヤ、背面に移設されたスペアタイヤなどは最低地上高を稼ぐための手法といえ、冒険心を刺激してくれるカスタマイズだ。いかにもタフネスを表現するフロントバンパーは、中央のナンバー部分を持ち上げると電動ウインチが隠れているという、これまた本気仕様なのも注目だ。

 スノーシュレッダーという名前に合わせて、ベッド(荷台)部分にはスノーボードやヘルメットなどのギアを積み込めるようになっている。助手席側の側面には十分な容量のあるトランク、運転席側には悪路脱出用のスロープ(ラダー)を備えているのも、名前にふさわしい機能アイテムといえそうだ。

 まさしく、トライトンの持つアドベンチャーマシンとしてのポテンシャルを引き出した好サンプルといえる。完全ワンオフのショーモデルと思ってしまうかもしれないが、ホイールアーチモールやサイドドアガーニッシュ、トレーラーヒッチなどは純正アクセサリーを使っている。そのエッセンスは誰もが真似できるというわけだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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