この記事をまとめると
■見た目は普通っぽいのに秀でた速さを実現したクルマを4台挙げてもらった
■フェラーリを加速で上まるモデルやとにかく加速力が異次元なピックアップトラックなどが存在
■コンパクトカーにもサイズに見合わぬほどの高性能なエンジンを搭載したモデルがある
ナメてかかるとぶっちぎられた
となりの車線を走っているクルマを見て、そんなに速そうじゃないなと思っていたら、いきなりドッカンと加速してあっという間に置いてかれてしまった、なんて経験はありませんか? 羊の皮を被った狼、いやそれ以上の怪物かと驚くクルマって、あるものなんですよね。今回はとくに、見た目とのギャップが激しい怪物たちをご紹介します。
1台目は、トラックっていうだけで誰しもが「遅い」というレッテルを貼るなかで、これだけは舐めてかかると火傷します、と言いたい、GMCサイクロン。GMCというのはアメリカのトラックブランドで、まさに見た目はアウトドアレジャーの荷物をたくさん積めそうな、ピックアップトラックなんです。
4.3リッターのV6エンジン搭載と聞いて驚くのはまだ早い。三菱製ターボチャージャーにギャレット製ウォーター/エアインタークーラーを装着し、さらに5.7リッターのスモールブロックエンジンからツインボアスロットルボディを受け継ぐなどのさまざまな改良が施され、最高出力は280馬力、最大トルクは475Nmという怪物。4速ATで4WD、4輪ABSを採用した初めてのトラックでもありました。
そんなサイクロンの怪物伝説といえば、なんとゼロヨンでフェラーリをちぎったということ!
1991年にフェラーリ348tbとドラックレースで対決して、勝利したという記録が残っているのです。見た目は無骨な感じのGMCサイクロンは、「テスタロッサキラーの世界最速トラック」とも呼ばれていたのでした。