この見た目でバカっ速でドン引きするレベル! 凄まじいギャップの「隠れ怪物カー」4選 (2/2ページ)

スーパーカー並の加速を誇るトラックも

 2台目は、やはりトラックなのですが、こちらは最先端をいくモデルで、見た目はどこかの宇宙探索車か、軍事用トラックか? とてもとても速く走りそうには思えない、テスラ・サイバートラックです。推定航続距離は547kmという電気自動車で、牽引能力が4990kgあるという力持ち。それなのに! なんと0-100km/h加速が2.7秒と「口あんぐり」です。もう、スーパーカーも真っ青。

 しかも、最低地上高はエクストラクトモードで433mmになり、悪路はもちろんちょっとした川だって渡ってしまえる頼もしさ。荷物の最大積載量は1134kg、1897リットルの大容量ロック付き収納スペースもあるので、キャンプしながらの冒険ドライブだって可能です。

 続いての3台目は、小さいクルマだからってナメてもらっちゃ困る、普通のコンパクトカーぶってる怪物。それが、トヨタ・ブレイドマスターです。世界的に販売していたコンパクトカー、オーリスの兄弟車で、日本専用モデルだったブレイドは、見た目にはちょっとスポーティで実直なイメージのハッチバックモデル。

 でもブレイドマスターはそこに、3.5リッターのV6エンジンを積んじゃったというんだからたまらない。これはレクサスGSやカムリなどでパワフルだと定評のあるエンジン。低回転からトルクフルで、ハンドリングもかなり攻めてる刺激的な走りに度肝を抜かれるはずです。

 そして4台目は、欧州代表のコンパクト系怪物と言えるでしょう、フォルクスワーゲン・ゴルフR。見た目は、よく見ないとベーシックなゴルフとほとんど違いに気がつかないくらい、さりげないんです。よくよく近くで見たら、「R」って入ってた! みたいな感じがとってもスマートなハッチバックモデルです。

 でもその「R」とは、まさしくRacingの「R」。もともとのゴルフの基本性能が高いところに加えて、世界ラリー選手権をはじめとする過酷なモータースポーツによって培った技術をフィードバックし、2リッターのTSIエンジンを専用チューニングして、歴代R史上最強という333馬力を達成。0-100km/h加速は4.6秒で、これって、ポルシェ911カレラS(4.8秒)より速いんです。

 普段、一般道を走るときにはものすごく紳士的な走りも得意なんですが、日本初採用となったドリフトモードなんかもあって、恐るべき二重人格の怪物です。

 ということで、人は見かけによらないと言いますが、クルマも見た目で判断してナメちゃいけませんね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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