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技量不足よりも「焦り」「怒り」こそ重大な交通事故のもと! それぞれドライブ中の有効な対処法を考えてみた (2/2ページ)

技量不足よりも「焦り」「怒り」こそ重大な交通事故のもと! それぞれドライブ中の有効な対処法を考えてみた

この記事をまとめると

■ドライバーの「焦り」は危険な運転行為を生みやすい

■焦りと同様に危険なのがドライバーの「怒り」であり、こちらも運転が乱暴になりやすい

■運転中はとにかく心を乱さずに落ち着かせることが肝要だ

事故は必ずしも運転技量が未熟だから起こるわけではない

「運転技量が未熟だから事故を起こす」というのはおそらく真理であるとは思うものの、実際の路上においては運転技量ではなく「焦り」こそが、ドライバーが起こしてしまう交通事故の主たる原因なのではないかとにらんでいる。いや、学術的に調査研究したわけではないので「にらんでいる」だけなのだが、たぶん大ハズレはしていないのではないかと思う。

 免許を取って1カ月ぐらいのド下手なドライバーであっても、超絶慎重に運転しさえすれば、ドライバーに起因する交通事故というのはそうそう起こるものでもない。だが、運転時間2万時間を超える「俺は運転が上手い」と思っているベテランドライバーであっても、焦った状態で「先急ぎ運転」をしてしまうと、思いのほか容易に事故を発生させてしまうものだ。最悪の場合には「人身事故を起こしてしまった……」などという事態になる可能性もゼロではないだろう。いやゼロではないどころか、けっこうな可能性があるかもしれない。

 普段は安全運転に徹している真面目なドライバーでも、仕事などの「超大切な約束の時間」に遅れそうになると、いきなり「先急ぎ運転マン」に変身してしまうことがある。そうなるとアクセルを踏みすぎ、微妙な黄色信号(ほぼ赤)を突破し、対向車とは微妙な距離なのに、「うぉぉぉぉぉ!」とばかりにやや強引な右折を敢行する。……ヤバい状態である。危険である。

「大丈夫! 俺は上手いから! こんな状態でも、一応全部見えてるから!」と、そのドライバーは言うのかもしれない。

 確かにお上手なのだろう。だが、「うぉぉぉぉぉ!」と強引に右折したその先で、たとえば小学校1年生ぐらいの可愛い双子ちゃんが横断歩道を渡っていないかを、焦りまくっているあなたは「俺が見落とすことは絶対にない」と断言できるのか? そして仮に運悪く双子ちゃんが横断歩道を渡っていたとして、あなたは本当にハミルトンかアロンソ並みの反射神経とテクでもって、それを避けることができるのか?

 ……たぶんできないだろう。いや「自称・上手い人」なので98%は避けられるのかもしれない。だが残る2%の確率がたまたま現れたとき、自称・上手い人の人生は破滅するのだ。いや自称・上手い人の人生など筆者の本音としてはどうでもいいのだが、この場合は双子ちゃんとその親御さんが不憫でならない。書いていて泣けてくる。

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