この記事をまとめると
■タイ・バンコク市内では東京並にトヨタ・アルファード&ヴェルファイアを見かける
■ヒョンデは近未来的なスタイリングのスターリアをタイ市場に投入しアルヴェルを猛追している
■中国のMGやBYDはアルヴェルにはないBEVミニバン投入で王者の切り崩しを狙っている
アルヴェル天国のタイに現れた好敵手
東南アジア諸国ではトヨタ・アルファードや同ヴェルファイアをよく見かけるのだが、タイはそのなかでも際立ってアルファード&ヴェルファイアが好きなようで、バンコク市内でウォッチしていると、東京並かそれ以上に見かけることができる。
一時は日本から日本仕様を個人輸入する業者も乱立し、「アルファードバブル」ともいわれるほどヒートアップした人気も、個人輸入業者が増えて過当競争が激しくなるにつれ、バブル崩壊ともいわれるようになった。タイでも先代レクサスLMが発売されると、LMへ流れるユーザーも目立ったようで、分散化したともいえるのが現状となっている。
ただ、トヨタ以外のメーカーが黙って見ているわけではない。
2022年にコロナ禍となって初めてバンコクを訪れると、韓国ヒョンデの大型ミニバン「スターリア」が大ブレイクしていた。コンセプトカーをそのまま市販したような未来的フォルムは、「スターリアが街なかを走っているだけで街の風景が変わる」と言われるほど。
やや保守的にも見えるアルファード&ヴェルファイアと真逆のキャラクターを持ち、富裕層がアルファードを持ちながらスターリアを増車するといった形で増えていったようである。