2023年に売れたスズキの軽乗用車とは? ランキング形式で解説! (2/2ページ)

本格オフローダーも魅力的!

第4位:アルト/ラパン/ラパンLC
5万3320台

 9代目となる現行モデルが登場したのが2021年。本体価格47万円だった初代ほどではないですが、エントリーグレードが94万3800円と、いまや貴重となった100万円以下で購入できる軽自動車のひとつです。

 現行モデルの大きな特徴は、歴代モデルとしては初となるマイルドハイブリッドを搭載したこと。先代にはエネチャージを搭載したモデルが用意されていましたが、マイルドハイブリッドを搭載したことで燃費が大きく向上(WLTCモード:27.7km/L)しました。

 アルトはセダンではありますが見た目より室内空間は広く、乗降性を高めるため後席ドアが90度まで大きく開くことも特徴です。現行モデルはスズキの先進安全支援システム「スズキ セーフティ サポート」の主要機能が用意されました。

 また、アルトファミリーに加わっているのが若い女性をターゲットにしたラパン。現行モデルは2015年にフルモデルチェンジで登場した3代目となります。

 歴代モデルともアルトをベースに箱型のデザインを採用したフォルムが特徴で、2022年6月に一部改良が施されるとともに顔つきをレトロテイストに変更した派生モデル「ラパンLC」をラインアップしました。

 ラパンは、エクステリアデザイン同様にインテリアもメーター内の液晶ディスプレイに車名の由来となったウサギのキャラクターの映像が映し出されることや、インパネに木目調パネルを配するなど、おしゃれでかわいく仕立てられています。

第5位:ジムニー
2万9910台

 2018年から現在に至るまで高い人気を誇るジムニー。4代目となる現行モデルは国産車随一の悪路走破性に加えて、日常使い時の快適性にもこだわりました。

 現行モデルは、歴代モデル同様にラダーフレーム構造でリジット・アクスル・サスペンション、パートタイム式4WDを継承。同車の大きな特徴である高いオフロード性能を備えているのは言うまでもありません。

 エクステリアデザインは先代よりスクエアで角ばったフォルムを採用。インテリアは機能性や走破性を重視したオフローダーらしい無骨なデザインですが、スマホを置きやすいように設計されたセンターコンソールトレイを備えるなど、利便性にこだわりました。

 現在、国産軽自動車唯一のオフローダーであることで高い人気を誇るジムニーですが、後席は広くなく、実用性や快適性は大きく劣るのも事実。反面、他の軽自動車にはない大きな個性を備えるジムニーは、オンリーワンの軽オフローダーとしてこれからも人気は衰えないでしょう。

第6位:エブリイワゴン
1万3981台

 商用バンのエブリイをベースにワンボックスワゴンに仕立てたエブリイワゴン。同様のコンセプトを備えるダイハツ・アトレーが4ナンバーとなったことで、唯一のキャブオーバーワゴンとなりました。

 現行モデルは2015年に登場。約10年ぶりのフルモデルチェンジとなった現行モデルは、先代からフロントタイヤをより前方に移動したこともあり、車内空間はさらに拡大(室内長2240mm)。広い居住スペースを備えたスーパーハイトワゴンやハイトワゴンと異なるのがラゲッジルームの積載性で、助手席を倒すと長尺物を楽々と積載できます。

 また、車内は広さだけでなく荷物の積載性も高いのが特徴。運転席上に設置したオーバーヘッドシェル、荷室に備わるユーティリティナットなど、利便性が向上する収納や装備が用意されます。

 パワーユニットはR06型660cc直3ターボエンジンをラインアップ。スーパーハイトワゴンよりキャンプやサイクリングなどのレジャーを重視するユーザーが多い同車ですが、多くの荷物を積載してもゆとりがある動力性能を備えました。

まとめ

 多彩なラインアップを誇るスズキの軽乗用車において、やはり売れているのがスーパーハイトワゴンのスペーシア。ただ、モデルライフが影響しているのかもしれませんが、スペーシアに続くのがハイトワゴンのワゴンRではなくSUVのハスラーなのが興味深いところ。


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