この記事をまとめると
■冬は長時間に渡るクルマの立ち往生が起こる可能性がある
■アメリカでは毛布をトランク内に常備している
■ロシアではDVDなど娯楽を準備しているとの話も
そもそもクルマで出かけるなら万全の対策を
本稿執筆時にはニュースで今季最大級の寒波が襲来していることを報じている。それに伴い、道路上での立ち往生を防ぐために雪の降り方や降雪量次第では自動車での外出を控えるとともに、車内には立ち往生に遭ってしまった時の対策グッズの搭載を呼び掛けている。
調べてみると、毛布などの防寒グッズや水と食料、モバイルバッテリーなどを車両に備えておくことを勧めているようである。
かつてのアメリカ五大湖周辺地域では冬と言えば雪が降り積もっていた。しかし、クルマ社会のアメリカではそのような状況下だからといってクルマを使わないわけにはいかない。そんなこともあり、たとえばフリーウェイで交通事故が発生すると、かなりの時間立ち往生することもあった。また、80年代前半あたりに生産や開発されたアメリカ車の品質は、アメリカ車好きの間でもおいそれと手を出すなといわれるほど品質に問題があったとされ、よく故障したそうだ。立ち往生だけではなく冬場に出先で故障した時に備え、命を守るためにも毛布などがマストアイテムとして早くからクルマに搭載する習慣が根付いていたようだ。
またロシアではたとえ物損事故とはいえ、交通警察が現場にくるまでは現場保存しておかなければならないこともあり、事故が起きると長時間の大渋滞に直結する。そもそもモスクワあたりでは中心市街地では都市設計が古いこともあり、自動車の増加の勢いと道路整備が追い付かず、事故がなくとも大渋滞が頻発している。そして冬場はやはり道路コンディションがよくないので、起こる事故もスケールの大きなものとなり、半日ほど事故処理で立ち往生することも珍しくないとのこと。
そのために毛布などの防寒グッズの搭載はマストなのだが、少し前に聞いた時には映画などのDVDを用意する人も多いと聞いたことがある(待っている間車内で視聴して時間をつぶす)。また合法なのかは定かではないが、身体を温める意味もありロシア名物の「ウ●ッカ」を用意する人もいるとも聞いたことがある。
アメリカやロシアの話を聞いたころは日本では大規模な立ち往生の発生はほとんど聞いたことがなかった。気候変動で地球全体の気温は上昇していると聞くが、気候変動によるとされているが、日本でも雪の降り方も異常となり、短期間でドカドカと雪が降るようになり、日本でも立ち往生が頻発するようになったとのこと。
テレビニュースのお決まりの文句ではないが、大規模な立ち往生を防ぐ意味からも、大寒波襲来でドカ雪が降った時には「不要不急の外出」を控えることは是非心がけてもらいたい。