デリカミニはデザインも「デリ丸。」もいいけどじつは4WDの作り込みがスゴイ! 2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーで10点を入れたクルマとその理由【まるも亜希子編】 (2/2ページ)

走りもしっかり「デリカ」しているデリカミニ

 それに、日産との共同開発なので日産のテストコースで開発を進めていたそうなのですが、4WDモデルだけは三菱のテストコースに持ち込んで煮詰めたいということで、オフロード走行も含めて、本家デリカD:5の開発者たちまで加わって仕上げていったというから驚きました。

 走らせてみると、オンロードではストロークが深めで、少し柔らかいかなと感じる乗り味。カーブでも沈み込みが大きめでありながら、最後はガシッとしっかり踏ん張ってくれるところなど、ちょっとフランス車っぽいと感じたほどでした。それが砂利道に入ると、ハンドル操作がとても自然な感じで挙動にも安定感があり、何も気を使うことなく運転できることに感心。これなら雪道などでも頼もしく走れるだろうなと、さすがはデリカファミリーの一員だと実感したのでした。

 実用性を重視しつつもメーカーとしてのこだわり、伝統やイメージをしっかり反映させている軽自動車であること。これがデリカミニの素晴らしいところです。

 ちなみに2位となる配点に選んだのは、ホンダZR-V。こちらもデザインからして、HondaのDNAであるスポーツカーを彷彿とさせるグリルが既存のSUVとは一線を画し、乗ってみても爽快な走りに感心した1台です。

 次の日本カー・オブ・ザ・イヤーに向けては、すでに2023年11月以降に発表されたクルマから権利が発生しています。たくさんの魅力的なクルマの登場を楽しみにしています。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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