四半世紀もサイズは同じだしパワーも64馬力! ずっと規格が変わらないけど軽自動車はメチャメチャ進化していた!! (2/2ページ)

ミッションもすごかった!

 このように、エンジンの進化も大きいが、さらに燃費と快適性の向上に貢献しているといえるのがトランスミッションだ。

 平成初期の軽自動車においてはATの主流は3速タイプで、エンジンを高回転まで引っ張ってシフトアップするという制御になっているクルマも多かった。

 しかし、ご存じのように現在の軽自動車においてはCVTが主流となっている。無段変速による滑らかな加速、巡行時にはエンジンを低回転とすることでノイズを抑え、燃費改善にもつなげている。

 CVTの乗り味やフィーリングについては賛否あるが、こと軽自動車のトランスミッションとしては非常に優秀で、軽自動車のパワートレインを洗練させたキーデバイスになったといえるだろう。

 スズキや日産/三菱が広く採用しているマイルドハイブリッドも燃費改善に効いている。ちょっとしたモーターアシストであっても、660ccと限られた排気量のエンジンにとっては非常に有効で、電動化によって軽自動車の走りが進化した点も見逃せない。

 今後の軽自動車は、フル電動パワートレインのEVが増えていくと予想される。そうなると、ますますスムースで静かな走りを味わえるようになるはずだ。軽自動車という規格は大きく変わらなくとも、クルマとしてのレベルアップは確実に果たしていくことが期待できる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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