リヤフォグランプ表示灯のピクトグラム、お前はダメだ!
そのほかのピクトグラムはおおむねその意味するところが一目瞭然であり、正直「さすがはプロのデザイナー!」と思う。まぁハイブリッド車に用意される「ハイブリッドシステム異常警告灯」はちょっとよくわからないが、真っ赤なクルマのど真ん中にでっかく「!」と表示されれば、ハイブリッドシステムに不案内な者でも、「なんだかよくわからないが、自分のクルマ全体に大変なことが起きている……」と直感できるため、あれはあれで問題ないはずだ。
それでも残る問題のひとつは「リヤフォグランプ表示灯」だろうか。
ご承知のとおり、「フロントフォグランプ表示灯」は、向かって左側のやや下方向に、霧を表す波線を通過するビーム状の光が放たれている図がピクトグラムで描かれている。それに対して「リヤフォグランプ表示灯」は、向かって右の水平方向に、同じく霧を表す波線を通過するビーム状の光が描写されている。
……ということを、こうして文字で書けば「あぁなるほど」と誰にでもわかるはずだが、ただただあのピクトグラムを見ただけでは何のことかわからず、「……よくわからんけど、とりあえず点けとくか。暗いし」みたいな感じで、霧も出てないのに前後のフォグランプを走行中に点灯させ、前後のドライバーを(とくに後方のドライバー)をイラつかせるという、安全で円滑な交通の維持に多大なる悪影響を及ぼすドライバーが続出する危険性がある。
また、リヤフォグ問題については「確信犯的に(晴れてるのに)リヤフォグ点けて走ってる奴は低能!」的な議論があり、筆者も、晴天時にリヤフォグを点灯させているドライバーは裁判なしで死刑にしても良いと思っている。
だがあれも、もしかしたらリヤフォグランプ表示灯のピクトグラムはわかりづらいがゆえに、本人としてはフロントフォグを点灯させているつもりで、誤ってリアフォグを点灯させてしまっているだけかもしれないので、「死刑はやりすぎかな?」とも思う。
とはいえ晴天時にフロントフォグを点けるという魂胆も決して許せるものではないので、裁判のうえ禁錮6カ月ぐらいに処し、そのうえでフォグランプ関係の表示灯デザインを刷新させるのが現実的だろう。
そのほかでは、筆者が乗っていたA型のスバル・レヴォーグでひんぱんに点灯した「ADB警告灯」「RAB警告灯」などの“意味”がさっぱりわからない──という問題があるのだが、これは時代に対してアップデートできていない筆者個人の責任であり、表示灯/警告灯デザインのせいではない。