「困った!!」ドレもよくて決められない! ガチライバル3車が選べずに迷ったときの決め手をズバリ教えます (2/2ページ)

家族もちから絶対的支持を受けるミドルクラスミニバン

■ミニバン3車対決:トヨタ・ノア&ヴォクシー/日産セレナ/ホンダ・ステップワゴン

 ミニバンでもっとも人気の高いタイプは、全長を4700〜4800mm前後に設定したミドルサイズだ。いずれも運転のしやすさと車内の広さを両立させた。

 ノア&ヴォクシーは使い勝手も優れている。3列目のシートはレバーを引くと自動的に持ち上がり、サイドウインドウ側へ押し付けるとロックする。ストラップなどで固定する必要はない。リヤゲートも任意の角度で固定できるため、狭い場所でも荷物を収納しやすい。

 高速道路の渋滞時にステアリングホイールから手を離しても制御が続く運転支援機能、スマートフォンで車外から車庫入れできる機能なども用意する。日常的な使い勝手に優れ、先進技術も装着したいユーザーに向く。

 セレナは3車のなかで車内がもっとも広い。とくに3列目のシートは、サイズと足もと空間に余裕がある。シートアレンジも多彩で、2列目の中央部分を1列目の間までスライドできる。このときには、1列目では収納設備として使えて、2列目の間には通路ができるから車内の移動もしやすい。3列目の乗員が2列目のスライドドアから乗り降りするときも便利だ。

 リヤゲートはウインドウだけを独立して開閉できて、縦列駐車しているような狭い場所でも荷物を出し入れしやすい。多人数乗車時の居住性とシートアレンジを重視するユーザーに適する。

 ステップワゴンは走行性能を熟成させた。ハイブリッドのe:HEVは動力性能が高く加速も滑らかだ。1.5リッターターボは実用回転域の駆動力が高く、2.4リッターに相当する性能を発揮する。

 ステアリングホイールをまわし始めたときから車両の進行方向が正確に変わり、走行安定性も優れている。居住性と併せて、走行性能や運転の楽しさを重視するユーザーにピッタリだ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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