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クルマで「鳩」をひき殺した運転手が逮捕の事件! 野生動物と衝突して殺傷したら「罪」に問われるのか? (2/2ページ)

クルマで「鳩」をひき殺した運転手が逮捕の事件! 野生動物と衝突して殺傷したら「罪」に問われるのか?

この記事をまとめると

■2023年12月、鳩を轢き殺した疑いでタクシードライバーが逮捕された

■罪状は「鳥獣保護法違反」の疑いとされている

■多くの野生動物は鳥獣保護法によって守られているので無闇な殺生は禁止だ

鳩を故意に轢いたら逮捕!

 2023年12月、東京都新宿区の路上で、クルマでハトを轢き殺したとして50代のタクシー運転手が逮捕された事件があった。

 容疑は鳥獣保護法違反の疑い……。

 鳥獣保護法は、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資すること」が目的の法律。

 つまり「むやみに野生動物を殺傷してはいけないよ」、というルールだ。

 通常は野生動物と接触事故を起こしても、ドライバーが罪に問われることはあり得ない。なぜなら道路交通法に動物を対象とした規定がないため。

 ではなぜ上掲のタクシードライバーは逮捕までされたのか。それは逮捕されたタクシードライバーが、路上にいた鳩の群れに向かって加速して突っ込んでいき、鳩を跳ね飛ばしたため。その一部始終を歩行者が目撃しており、歩行者が警察に通報した結果、逮捕につながったとされる。

※画像はイメージ

 つまり、鳩がいるのを知った上で目前に加速したのは、故意に殺傷したしたということで鳥獣保護法違反の疑いがあると判断されたというわけだ。

 減速したり(後方からオカマを掘られるリスクがあるが)、クラクションを鳴らしたりして、回避行動をするならともかく、加速したのは殺意(?)があると捕らえられたということだろう……。

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