日産ノートの魅力とは? オーラやオーテッククロスオーバーについても解説 (2/2ページ)

ノートとノートオーラの違いとは?

3ナンバーサイズとなったノートオーラの全幅

 ひと目見ただけでは外観その他、大きな違いを感じることができないノートとノートオーラ。ノートが標準モデルだとすると、ノートオーラはただの上級グレードではなくプレミアムコンパクトカーに仕立てられた独立車種です。

 違いが見受けにくい外観ですが、ノートオーラは3ナンバー車となるのが特徴。全幅が1695mmのノートに対し1735mmとなる3ナンバーボディのノートオーラは、トレッドもノートより20mm拡大されました。

ルーフとフロントドア以外のデザインは別物

 外観の違いでわかりやすいのがフロントマスク。ノートオーラはノートより薄型のヘッドランプを採用し、やや小型化したグリルを装備しました。

 ただ、驚くのが両車のエクステリアはルーフとフロントドア以外、まったく別物なこと。また、インテリアも基本造形はノートと共通ではあるものの、インパネに木目調パネルを配したことや大型ディスプレイを装備するなど、内装もノートより上質さを高める差別化を図りました。いずれにしてもノートオーラはノートと比べて上級モデルとなるようデザインされていることが大きな特徴です。

パワーユニットにも違いあり

 ノート、ノートオーラともにパワーユニットはe-POWERを搭載しているところは同じ。1.2リッターエンジン、モーターともに違いはありませんが、ノートオーラのパワーユニットはバッテリーの出力を高めたことで最高出力が100kW(ノートは85kW)最大トルクは300Nm(同280Nm)に高められています。

 また、パワーアップされことでノートオーラはタイヤサイズを拡大。専用ホイールはアルミ製でありながらも、空力性能を向上する目的で樹脂製カバーが装着されているのも特徴といえるでしょう。

第3のノート? ノートオーテッククロスオーバー

 ノート、ノートオーラとともにラインアップされているのが、ノートオーテッククロスオーバー。同車はオーテックジャパンがノートをベースに、車高を高めただけでなく足まわりもチューニングを施したクロスオーバーです。

 ノートと比べて地上高が25mm高められたことで、クロスオーバーらしいデザインを実現。専用の大径タイヤを装着したことで迫力も増しています。

 同車は車高が引き上げられただけでなく、ドットパターンなどが変更された専用グリルも採用。また、プレミアムホライズンオレンジとステルスグレーを組み合わせた2トーンカラーの専用色まで用意されました。

日産のハイブリッドユニット“e-POWER”とは

 いまや日産のハイブリッドシステムといえばe-POWERとすぐに名前が出てくるほど知名度が高くなりました。ただ、そのシステムを説明することができる人は多くはないでしょう。

 e-POWERとは、簡単に説明するとシリーズ式のハイブリッドシステム。2016年、先代となる2代目ノートに初めて搭載されました。

 シリーズ方式のハイブリッドとは、エンジンが発電機をまわすことで生まれる電力をバッテリーに充電。バッテリーから送られる電力や、バッテリーがいっぱいのためエンジンから直接送られる電力を使い、モーターを回してタイヤを動かすシステムです。

 エンジンの動力はすべて発電に使用されることや、モーターの力のみで駆動されるEVに近いのが大きな特徴といえるでしょう。

 e-POWERのレイアウトは発電用エンジンにモーターとインバーターを組み合わせ、これらのユニットをエンジンルームに搭載。

 基本的に走行時はエンジンで発電&充電しますが、バッテリーの残量が満たされている場合は、エンジンが停止してモーターのみで走行。バッテリー残量が少なくなるとエンジンが始動し発電用モーターをまわすことで充電スタートします。

 急加速や上り坂など駆動力が必要になった場合は、発電機とバッテリーの両方からモーターに電力を供給し、減速時や下り坂では回生ブレーキで充電します。

まとめ

 日産自慢のe-POWERを搭載したノートは、パワーユニットだけでなく、コンパクトハッチに求められる数々のニーズを備えたことでクラストップの人気を得ています。

 ノートオーラ、オーテッククロスオーバー、さらにスポーツ仕様のNISMOなど、ラインアップも充実。その人気はまだまだ衰えることはないでしょう。


手束 毅 TEZUKA TSUYOSHI

フリー編集者/ディレクター

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ゴルフ、食べ飲み歩き
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