この記事をまとめると
■ノートは日産のコンパクトモデル
■2021年にフルモデルチェンジ
■ノートオーラ、ノートオーテッククロスオーバーなどもラインアップ
2022年度国内販売で電動車販売台数1位を獲得
数あるコンパクトカーのなかでもとくに人気が高いノート。2022年の乗用車新車販売台数ではヤリス、カローラに次ぐ3位(11万113台)。2022年度のハイブリッドを含む電動車では1位(11万3390台)を獲得しています(いずれもノートとノートオーラをあわせた販売台数)。
現行モデルが登場した2021年には日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、クルマとしての実力も高いノートですが、パワーユニットを日産自慢のハイブリッドシステム“e-POWER”に一本化したことや、パッケージングに優れていることがその理由といえるでしょう。
ただ、ノートの魅力は多岐にわたるのも事実。今回は同車が備えている魅力や特徴を紹介していきましょう。
ノートe-POWERの特徴
先代から垢抜けたエクステリアデザイン
2021年にフルモデルチェンジされた現行モデルは先代からダウンサイズを敢行。全高も低くなったことでスポーティなフォルムに仕立てられました。初代、2代目と立てられていたリヤテールゲートを寝かせたこともスポーティな見た目を強調しています。
そんな現行モデルのデザインテーマは、「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」。日産が進めるシンプルでありながら力強く、かつモダンな表現で日本らしさを随所に取り入れたデザインとなりました。
現行モデルが登場したとき、「アリアに似ている」との声も聞かれましたが、それもそのはず。現行モデルはアリアからスタートした日産のEVに共通する新たなデザインを取り入れており、Vモーショングリルも採用しています。
日本らしさを取り入れたフロントグリルは、伝統工芸「組子細工」をイメージする格子パターン。また、16インチホイールの樹脂カバーは折り紙からインスパイアされたデザインを採用しています。
大型液晶メーターを配した先進的インテリア
インテリアも外観同様、電動車らしい先進的なデザインを採用しました。インパネに7インチ液晶メーターと9インチワイドディスプレイを一体的に配置。ワイド感があるインパネの造形などが新しさを感じます。
ただ、このデザインは目新しさだけでなく機能性も重視。先代同様、電制シフトレバーを装備しましたが、現行モデルでは形状を変更。センターコンソールに配置されたレバーは、球状だった従来のシフトではなく前後スライドで操作するシフトレバーへチェンジされています。
レバー横にはドライブモードの切り替えスイッチなどが配置され、先進性と使い勝手を両立させました。
e-POWERとともに進化した4WDシステム
現行ノートには第二世代へ進化したe-POWERを搭載。発電用のエンジンは大きな改良が施されていないものの、基本性能を向上。
一方、電気系はモーターを制御するインバーターの内部構造を見直したことで、先代のシステムから40%小型化を実現。モーターコントロールとパワーモジュールを一体化したことで小型化に成功したとともに、走行用のモーターを新たに設計。トルクと出力ともに先代より向上するなど、第一世代のe-POWERから大きな変更と進化を果たしています。
また、4WD車のリヤ駆動用モーターも新設計。先代の4WD車と比べて出力が大幅アップするとともに、従来は発進から30km/hまでしか機能しなかったのが、駆動用モーターと同様の速度域まで使用できるように変更されました。