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決まったルートを走る定期便トラックは「水素」との相性よし! 開発が進む2つのアプローチとは (2/2ページ)

決まったルートを走る定期便トラックは「水素」との相性よし! 開発が進む2つのアプローチとは

この記事をまとめると

■水素をエネルギーとするモビリティの開発が進んでいる

■その代表的な例がFCEV(燃料電池車)だ

■トラックにおいてもFCVと水素エンジン2つのアプローチで開発が進む

トラック用のエンジンは2種類の方法が研究されている

 日本はエネルギー資源に乏しい環境にあり、そのほとんどを輸入に頼っている。エネルギーの安定供給と脱炭素社会を目指すために、最近注目されているのが水素だ。水素は地球上でもっとも軽い元素であり、水や空気(水蒸気として)を始めとした多くの物質に含まれているほか、素材の還元剤(化合物を精製、あるいは分離するために使われる)としても利用されている。

 その水素をエネルギーとして利用すると、化石燃料と違い、燃やしてもCO2は発生しない。酸素(O)と結びついて出来るのはH2O(=水)なので、水蒸気や水しか排出しないクリーンな動力が出来上がるのだ。

 その代表的な例がFCEV(燃料電池車)だ。トヨタMIRAIを筆頭にしたFCEVは、水素を高圧タンクに充填して、空気中の酸素と反応させることで電気を作る。水を電気分解すると水素と酸素が生成されるのを逆転させると、電気が取り出されるのだ。

 高性能なリチウムイオンバッテリーでも、化石燃料と比べればまだまだエネルギー密度は40分の1に過ぎず、航続距離と車両重量の問題はなかなか解決することができない。その点、FCEVであれば軽油やガソリンの4分の1程度に迫るエネルギー量を確保できる。しかも充填作業は液体燃料と同じ5分程度で完了する。急速充電でも30分以上かかるのと比べれば、その差は歴然だ。

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