この記事をまとめると
■交通標識にはたくさんの種類があり、なかにはトラックだけに適用されるものもある
■トラック専用の標識の多くは通行禁止などのトラックの走行を制限するものとなる
■トラックだけが規制緩和されることを伝える標識も存在する
トラックだけに適用される標識がある
交通標識は膨大な種類があって、全部を覚えるにはかなり大変だ。標識の形状と色でも分類されているが、絵柄である程度意味がわかり、国際的にもイメージが統一されているものもある。
しかも、実際の路上では標識がひとつしかない、なんてことは少なく、都市部では1本のポールにいくつもの標識がすずなりになっていることも珍しくない。信号待ちならともかく、走行中に一瞬ですべての標識を判別し、標識の規制に対応した運転操作をしなければならないのだから、ドライバーは大変だ。地元ならばある程度覚えているだろうが、初見では走りながらすべてを判別して理解するのはかなり難しい場合もある。
トラックに関する標識となれば、まず通行制限に関する標識が挙げられる。大型車の通行禁止の標識は住宅地域などでよく見かける。大型貨物車の通行を制限する地域は一定以上存在する。それは道路の幅であったり、構造上の問題、あるいは住環境の問題で、大型車が通行すると危険であったり、すれ違いが難しかったり、騒音や振動などが発生して迷惑する住民がいる地域だ。
その他にも、危険物を搭載したタンクローリーなどは海底トンネルなどを通行することはできないため、危険物積載車通行止めの標識や、車幅や高さに制限がある道路にはそうした標識が掲げられている。
トラックの通行帯を指定するトラックレーンを示す青い標識もある。高速道路では一番左の第一通行帯、一般道では中央寄りの第二通行帯などを指定している。
また、トラックレーンの標識もあるが、高速道路と違い一般道では罰則はないため、やや意味が異なる。