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アルミにカーボンまで使われ始めている! トラックの軽量化には「乗用車」とは違う狙いがあった (1/2ページ)

アルミにカーボンまで使われ始めている! トラックの軽量化には「乗用車」とは違う狙いがあった

この記事をまとめると

■トラックは想像以上に軽量化されている

■車体を軽量化すれば、その分荷物を積むことができる

■ハードな使われ方をするので安全性の確保も重要

さまざまな部分で軽量化が進められている

 スポーツカーのようにグラム単位では軽量化されることはないが、軸重の制限があるためトラックは想像以上に軽量化されている。つまりトラックの場合、車体を軽量化できれば、その分荷物を積むことができるのだ。

 ただし、乗用車よりもハードな使われ方をするので、足まわりやシャシーは十二分に強度を確保しなければ安全性を保証できない。キャビン部分も衝突安全性のためには強度や衝撃吸収性などが要求される。

 最近の乗用車は高張力鋼などを使って軽量化しているが、これは剛性(変形しにくさ)は高まるが、最終的な強度(壊れにくさ)はあまり変わらないのでトラックに使うには限度がある。

 もっとも手っ取り早い軽量化は乗用車と同じアルミホイールの装着だ。純正のスチールホイールは、強度は高くても、剛性を確保するため重量が重くなってしまう。

 それに対してアルミ合金は比強度(重量に対する強度の比率)が高く、剛性も高いため、ホイールに使用すると軽量に仕上げることができる。とくにトラック用のアルミホイールは鍛造製が主流で強靭さを誇る。

 さらに大型トラックの場合、後輪のダブルタイヤを1本の太いタイヤ、通称スーパーシングルにすることで、大幅な軽量化を実現できる。車体を支えているのはタイヤのゴムではなく内部の空気なので、タイヤの強度を確保してシングル化すれば、1軸あたり100kgもの軽量化を実現できるのだ。スーパーシングルと呼ばれるタイヤは、通常のトラック用タイヤを2本並べた幅があり、サイドウォールは1本分で済むため、1軸あたり100kgも軽量化できるということになる。

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