平成に入るとホイールマーカーのキットが発売
平成の時代に入ると状況は一変する。デコトラパーツを扱うショップから、ホイールマーカーのキットが発売されたのだ。これによりホイールマーカーの仕組みが知れ渡り、装着する愛好家たちが急増。令和の時代でも爆発的な人気を集めているのである。
それでは、そんなホイールマーカーの構造について説明しよう。
まずは、ホイールの裏リム部分に、プラス電源を流すためのステンレス板を巻きつける。ホイール自体にはマイナス電源が流れているため、分厚い両面テープやコーキングなどを使用して、しっかりと絶縁させることが重要だ。
そして、ホイールに取り付けたマーカーランプのプラス線をステンレス板に固定し、車体側のホイールに近い部分にまでプラス電源を引っ張り、先端に金属製のブラシを取り付ける。そのブラシと裏リムのステンレス板を接触させることでステンレス板にプラス電源が流れ、ホイールに取り付けたマーカーランプを光らせているのだ。
そのブラシはホイールが回転するたびに磨耗して行くため、通電しなくなれば交換する必要がある。たとえホイールマーカーを光らせなくてもブラシは磨耗するため、ホイールマーカーは昼間でも点灯させるスタイルが一般的となっている。
手間暇がかかるアイテムであるのだが、放つ効果が大きいため、デコトラ愛好家たちが好んで取り付けているホイールマーカー。次にホイールマーカーを装着したデコトラと遭遇した際には、回転しながら光るホイールマーカーの美しさを、心ゆくまで堪能してほしい。