この記事をまとめると
■かつてトラックのオプションには使い勝手のよくないものが多かった
■現在のトラックのオプション装備のクオリティは格段に上がっている
■とくにおすすめのトラックの純正装備を5つ挙げて紹介する
ぜひとも手に入れたいアイテムを紹介!
バブル期以前の、まだトラックが数多く売れていた頃は、メーカーオプションやディラーオプションといわれる純正の装備が、必ずしもトラックドライバーに寄り添ったものばかりではなかった。値段が高くて使い勝手のよくないものも、少なからず存在していたのである。
ところが近年では、アフター装備とはひと味違った、ぜひとも手に入れたくなるようなアイテムが増えてきている。純正装備の良さは、なんといっても対象車両にスマートな取り付けができることだ。なかでも、電装品などの大がかりな取り付けを必要とする装置は、違和感のない装着が可能になっている。また、それらのアイテムをカーメーカーが保証してくれるから、信頼度は高くて安心感がある。そんな純正装備のなかから、とくにお勧めしたいアイテムを厳選して5つ紹介したい。
夏場に欠かせないアイテムとしては、主に大型・中型トラックで採用されている、いすゞの「アイドリングストップクーラー」が挙げられよう。これは、バッテリーでコンプレッサーをまわすタイプのクーラーであり、エンジンを切った状態で使用ができる。ただ、バッテリーへの負担があるので、高性能(大容量)バッテリーに交換することが望ましく、1回で長時間の使用はできない。これに対して、UDトラックスや三菱ふそうトラック・バスでは、走行中に蓄冷するタイプのものを販売している。
暖をとることのできる装置としては、「パーキングヒーター」がある。エンジンを切った状態で使用することが可能な暖房で、タイマー設定により霜取りもできる。
先のクーラーもそうだが、休息時のトラックドライバーに優しいだけではなく、環境性・経済性にも秀でたアイテムだといえよう。