この記事をまとめると
■デコトラ乗りには二輪、四輪の両方を好きな人が多い
■カスタムという行為が好きなことも共通している
■和テイストのカスタムを施す傾向も高い
デコトラ乗りには自分を表現する「カスタム」を楽しむ人が多い
ド派手な装飾に日本の伝統文化を感じる風格から、我が国を飛び越えて海外からも熱い視線が注がれているデコトラ。並々ならぬ情熱でカスタムに臨んでいるデコトラ乗りたちであるが、そんな彼らはトラックだけでなく日本の四輪旧車や二輪も所有していることが多いのはご存じだろうか。
元来、デコトラ乗りには地元でさまざまな圧力に耐え生き抜いてきた男気溢れる人間が多いだけに、若かりし頃から二輪や四輪をこよなく愛していることが大きな理由のひとつだろう。ただ、そんな大袈裟なことは抜きにしても、オーナーたち皆に共通するのは、大なり小なり乗り物という素材を通して自分を表現する「カスタム」という行為が心底大好きだということだ。だから、そんなデコトラ乗りたちがさまざまなバイクやクルマを所有し楽しんでいることは、ある意味当然のことでもある。
自身もデコトラの積載車で映画の撮影現場やアーティストのMVなどへ改造車をコーディネートしているジェンコモータープロダクツの松村氏はこう語る。
「結局は皆さんガソリンを焚いて遊ぶっていうことが好きなんだと思うんです。二輪でも四輪でも、自分の好きなようにカスタムをして、気持ちよく走るのが楽しくてしょうがない。しかも、カスタム好きはどんなに完成された車両を購入してきても、気がついたら結局、自分色に弄ってしまう、そういう人たちが多いんじゃないでしょうか」。