エクストレイルがとんでもない姿に!
X-TRAIL CRAWLER CONCEPT
代を重ねるごとに高級感が増しているエクストレイルをベースに、初代のようなタフギア感に加えてオフロードテイストを高めたのが、「エクストレイル クローラー コンセプト」となる。
これは、「新車で現行エクストレイルを購入した父親が昔を思い出してカスタマイズを施していき、気づけば“魔改造”された車両になっていた……」というストーリーが存在しているが、ファミリーカーがある日こうなっていたら、家族会議まったなしの仕様となっている。
コンセプトは険しい地形をクルマで走破するロッククローリングの世界を表現しており、足元には265/70R17という大径のオフロードタイヤを備え、ホイールはビードロック風ではなく、ガチのビードロックホイールを装着している。
そのタイヤホイールに合わせて無骨な角型スタイルのオーバーフェンダーを装着し、前後バンパーの下部は潔くカット。ボディサイドにはロックスライダーを備えるなど、本格的なオフロードマシンに変貌しているのだ。
足まわりは専用サスペンションでリフトアップし、タイヤの大径化と併せて7インチほどの車高アップを実現。パワートレインはノーマルのままとなっているが、e-4ORCEが持つ綿密な駆動制御によってロッククローリングでも高い走破性を見せてくれそうだ。
インテリアでは、ラゲッジスペースに2代目モデルでおなじみの「ダブルラゲッジ」と呼ばれる引き出しが付いた二重底タイプのものを採用し、使い勝手を向上させて“タフギア感”を増しているのも注目ポイント。
この車両は魔改造しすぎてしまったがあまり、ナンバーを返納してロッククローリング専用車となってしまったという裏エピソードもあり、法規などをまったく考慮しないショーモデルとなっているが、日産のラインアップに1台くらいこのようなテイストの本格的なオフローダーがあっても面白いかもしれない。
いかがだっただろうか。今回出展される4台はどれも、日産がやりたいことを全部詰め込んだ、まさに「やっちゃえ日産」を体現したようなコンセプトモデルばかりだ。
実車は2024年1月12日(金)〜14日(日)の3日間、千葉県の幕張メッセで開催される東京オートサロンの日産ブースで展示される予定だ。
オーナーはぜひ、愛車のカスタムの参考にしてみてはいかがだろうか。