この記事をまとめると
■ドアスタビやパフォーマンスダンパーなどスグレモノでも純正採用されていない商品がある
■純正用品として採用するには耐久性や品質など細かく基準が設けられている
■アフターパーツを純正採用できない最大の理由はコストだ
純正品化するには基準をすべてクリアする必要がある
ドアスタビやパフォーマンスダンパーなどのスグレモノ後付け商品が、純正採用や純正用品として設定されないのはどうしてなのか?
たしかにそのとおり。筆者も同じことを思った経験は数知れず。なかには、ドライブレコーダーのように純正採用されたものもあるが、主に機能系のパーツは、なぜかなかなか純正採用されないものがある。ひょっとして純正採用しないほうが儲かる誰かがいるから採用されないのではないかと勘ぐりたくなってしてしまうほどだ。
まず、用語を整理すると、
「純正採用」=メーカーが車両で採用している仕様のこと
「純正用品」=メーカーが開発/取り扱っている「用品」のこと
となる。
ワークスチューニンググループの構成する「無限」、「TRD」、「STI」、「NISMO」らが手がけた後付け用品(=以下「アフターパーツ」)は、これには含まれず「純正用品」とは呼ばないパーツが多いが、一部で「純正用品」に属するものもある。
純正用品と非純正アフターパーツの大きな違いとして、耐久性や品質などの開発基準がある。これにより保証も異なる。純正用品は基本的にメーカーの純正採用と同じ基準であるのに対し、アフターパーツは違う基準で開発されたケースが大半だ。
ただし、ディーラーで取り扱われる商品なので、それ相応の独自の厳しい基準で設計、製造、検品されているので、けっして品質面で劣るわけではない。
これらはすべて同じカタログに記載されていることも珍しくなく、どの商品もすべて「純正」のように見えるかもしれないが、こうした違いがあるわけだ。