トヨタの場合、人気モデルの多くはいま注文できない
それではと筆者が調べてみると、本稿執筆時点(その後受注再開することもあり)で新規受注停止になっている車種をみると、
アクア、カローラ・スポーツ、ルーミー(カスタム系)、カローラ・アクシオ。カローラ・セダン、クラウン、シエンタ(ハイブリッド)、アルファード&ヴェルファイア(KINTO[個人向けリース]以外中止)、ハイエースワゴン、ライズ、クラウン・クロスオーバー、クラウン・スポーツ(KINTOのみ受付中)、ランドクルーザー70(KINTOでのみいけるかも)、ランドクルーザー・プラド、ランドクルーザー300、カローラ・フィールダー、カローラ・ツーリング(ガソリン車)
と、上記の車種が該当していた。
改良を控えてというケースもあるが、それでも抱えるバックオーダーが多く、数カ月前から新規受注停止となることも多いようだ。
また、受注できる車種でも、納車時期ベースでは2023年3月末までに納車可能なモデルは、年度末に増産などがかからないかぎりは、期待しないほうがいいのが現状となっているようだ。そのため、いまから2024年3月までに納車可能な受注残(受注したのに新規登録できていない)車両を確実に新規登録して実績につなげるように、綿密な打ち合わせを販売現場では行っているということである。
納期が早めで人気モデルのルーミーは、モデルチェンジが近くオーダー枠が限定されているとのことで、カスタム系だけ新規受注停止となっているのは、事実上現行モデルの販売終了を意味しているといってもいいだろう。
「でもそれってトヨタだけの話では?」と思う人もいるだろう。しかし、国内販売シェアで圧倒的トップに立つトヨタディーラーでモチベーションが下がれば、当然トヨタとトヨタ以外のメーカーの車種を検討したとしても、トヨタ以外のメーカー系ディーラーも刺激が少なく、好条件の引き出しに苦労することになる可能性は高い。新車販売現場全体でも暗雲漂う空気に包まれることになりそうだ。