JMSで話題沸騰のコンセプトカー「IMV 0」! なんと「ハイラックスチャンプ」としてタイで市販って日本でも売ってくれ!! (2/2ページ)

架装業者との連携でユーザーが一気に広がる可能性も

 コロナ禍以降、日本では車中泊やキャンピングカーへのニーズが高まっている。そのなかで、軽トラや小型トラックの荷台にキャンピングシェルを載せるといった手法も広まっている。もし、IMV 0が日本でも発売されることがあれば、そのデッキに合わせたキャンピングシェルが登場することが期待できるのではないだろうか。

 また、前述したようにハイラックスチャンプにはデッキレス仕様もラインアップされている。キャンピングカーの世界では、そうした架装用ボディを使ってキャンピングカーを製作する手法を「キャブコン」と呼んでいる。

 キャンピングカービルダー(製作者)向けにデッキレスのIMV 0が供給されるようになれば、この顔のキャンピングカーを目にする機会も増えるかもしれない。

 そもそも、トラックというのはキャブ(運転席部分)だけで販売して、荷台部分は架装業者などが手がけるというビジネスモデルが一般的ともいえる。トラックメーカーと架装業者がよい関係を築くことは、ユーザーベネフィットを生み出してくれるのだ。

 トヨタがハイラックスチャンプを発表したタイにおいては、100社以上の架装業者についての情報提供を行うということだが、架装業者やビルダーと一体化したエコシステムの構築は、ユーザーにはメリットとなること間違いない。

 日本でIMV 0が発売されるのかどうかは明らかになっていないが、ジャパンモビリティショーで展示されたということは日本市場の反応を見たことは確実だ。

 タイ同様に、架装業者と連携して市販されるようなことがあれば、日本においてもピックアップトラックが市民のパートナーとして選ばれる時代がやって来るかもしれない。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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