この記事をまとめると
■新車を購入してから「こうじゃなかった」と後悔しないためのポイントを紹介
■燃費やタイヤなどのランニングコストも重要となる
■ボディサイズや装備なども後悔しがちなポイント
購入金額だけじゃなく「ランニングコスト」もシッカリ計算すべし
新車の購入時には、ほとんどの人の気分が高揚するはず。盛り上がるのはいいけれど、細かいところまでチェックしないと、あとで後悔することも。
ガソリン価格高騰がまだまだ続きそうだが、輸入車はたとえコンパクトなクルマ、1リッターや1.2リッターエンジンでもハイオク仕様となる。また、国産車でも、たとえば超人気のトヨタ・アルファード&ヴェルファイアの場合、ヴェルファイアにしか設定されていない279馬力を誇る2.4リッターガソリンターボエンジンだけハイオク仕様となるのだ。
まぁ、このクラス、価格のクルマをポンと買える人にとってはどうということはない話かもしれないが、国産コンパクトカーに分類されるマツダ3ファストバックのe-SKYACTIV Xグレードだけは、なんとハイオク仕様だ。新車購入時にセールススタッフがそのあたりを説明してくれればいいが、中古車となるとそうもいかない場合がある。
タイヤサイズは大径がカッコいいのは当然で、クルマがよりビシリと引き締まって見え、下半身の精悍さが際立つ。が、同じクルマでもグレードによってタイヤサイズが18インチから20インチまであり、当然、上級グレード、カッコいいのは20インチのほうなのだが、大径タイヤはタイヤ交換時の出費が想定外だったり、スタッドレスタイヤのサイズがない(あるいはメーカーが限定される)、タイヤチェーンが履けない……なんてこともあるので要注意。
あらかじめ、現時点での装着タイヤの価格相場、雪道を走る機会が多いならタイヤチェーンの装着可否、スタッドレスタイヤを履く予定なら同サイズのスタッドレスタイヤが手に入りやすいか、いくらで売られているかの確認も必要だろう。
ちなみに新車が履くタイヤは、同じ銘柄でも市販されているタイヤと特性が異なることがままある。そう、新車装着タイヤは自動車メーカーとタイヤメーカーが、ある意味、共同開発したスペシャルタイヤなのである。新車時から履き替えるまでの走行性能に満足し、同じ走りを望むなら、ディーラーで売っている、同じ銘柄でも高価な純正タイヤを買うのがベスト。
となると、サイズによってハネ上がるタイヤ価格は、タイヤの見た目や性能よりもランニングコストが気になる人であれば、大いに気にすべきかも知れない。
日本の国民車の代表格がトヨタ・カローラ。クラウン同様にロイヤルカスタマーと呼ばれる、古くからずーっと同じクルマに乗り続けているユーザーも多いはずだが、初代の車幅は1485mm。9代目までは全幅1695mm以下の5ナンバーサイズを維持していたものの、なにも知らずに最新のカローラ(のスポーツ)を買ってしまうと、いきなり車幅は1790mm。決して日本の道で扱いにくいサイズではないものの、2005年以前の5ナンバーの車幅だったカローラのつもりで乗り換えると戸惑うかも知れない。
ホンダ・シビックも、昔のシビックを愛した人にとって、最新のシビックは別物のクルマになっていることを知ってほしい。11代目となる現行シビックは全長4550mmはともかく、車幅は1800mmあり、なおかつ、タイプRじゃないノーマルグレードでも、乗り心地を含め、かなりスポーティなクルマになっている。
なにしろガソリン車にATとともに6速MTが用意されているほどで、それこそハイブリッドのe:HEVモデルでサーキットを走っても痛快、気持ちいいほどのスポーティカーに仕上がっている。それがうれしいか、うれしくないかは人それぞれだが、かつてのシビックといまのシビックは別物と考えていいのである。