2023年の軽自動車販売トップはダイハツでほぼ決まり……も乗用車は僅差でスズキが首位! 熾烈極めるバトルの行方と裏事情 (2/2ページ)

軽自動車販売台数でトップのメーカーはダイハツ! しかし……

 ブランド別で累計販売台数を比較すると、軽四輪乗用車ではスズキが約150台と言う僅差でダイハツを押しのけトップとなっているが、軽四輪貨物では逆にスズキが3万台ほどの大差をつけられ2位となっており、これが軽四輪総台数にも影響を与え、ダイハツが3万台弱の大差をつけトップとなっている。そのため、この差をスズキが12月だけでリカバリーすることはまず不可能なので、2023暦年締めでのブランド別年間販売台数トップはダイハツにほぼ決定したといっていいだろう。

 ただし、それに大きく貢献したのは軽四輪貨物となっている。軽四輪乗用車で僅差でスズキに負けているところを見ると、軽四輪乗用車で追いつかない分を軽四輪貨物車で調整したという見方もできる。

 すでにバトルは2023事業年度締め(2023年4月から2024年3月)へ舞台は移っている。このままの勢いなら事業年度締めでもダイハツ有利で販売競争は続いていきそうだが、これは一般的な新車販売に勢いがあるとは必ずしも断言できない。軽自動車では自社届け出(売り先のない新車にディーラー名義などでナンバープレートだけつける)による販売台数の上積みが積極的に行われており、この自社届け出車両が「届け出済み未使用軽中古車」となって流通している。

 専業店の店頭へ行けばいろいろな車種が展示されているが、なかでもダイハツブランドの軽自動車を頻繁に見かけることが多い。年度末や事業年度締め上半期末セールの直後は、いろいろなブランド車が店頭に並ぶが、そのほかの時期ではダイハツ車が目立つケースが多い。

 ダイハツトップを支えるための自社届け出の貢献というものも大きいように見えてしまう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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