ある意味軽トラだけど軽トラじゃない!! 自ら「マー坊」を名乗ったスズキ・マイティボーイはやっぱり面白い! (2/2ページ)

セルボの終売と同時にマー坊も消えた

 パワートレインはセルボと同じく550ccの排気量を持つ4ストロークエンジンのF5A型が搭載され、セルボにはのちにターボモデルが追加されたが、マイティボーイにはNAエンジンのみが採用され続けた。

 ただ、1985年2月のマイナーチェンジではヘッドライトが角型に改められたほか、上級グレードには12インチのタイヤホイールにフロントディスクブレーキが採用され、MTは4速から5速に。さらに内装もセルボと同じものになるなど、大幅にアップグレードがなされている。

 結局、マイティボーイはベースとなったセルボがフルモデルチェンジを果たす1987年末で終売となり、後継車種も存在していないが、いま同様のコンセプトのモデルが存在していたら面白いことになるかもしれない。

 このように遊び心溢れるマイティボーイだったが、じつは1983年の東京モーターショーに「マイティボーイ1000 4WD」と名付けられたモデルが参考出品されていた。

 このモデルは1リッターエンジンを搭載したジムニー1000のシャシーをベースにマイティボーイのホイールベースに合わせてフレームを延長し、その上にマイティボーイのボディを被せたもので、メーカー自ら飛び道具的な車両を展示するのも驚きだが、マイティボーイがもっと売れていたらもしかしたら市販化されていたのかも?


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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