この記事をまとめると
■ブリヂストンが「eスポーツ」を使ったドライビングスクールを開講中
■最前線で戦うレーシングドライバーが講師として担当する
■特別な装備が不要なほか、東京都港区にある施設内で受講できる手軽さが魅力だ
サーキットに行かなくても運転が上手くなる!?
ここ3カ月ほどに渡って何度か、モータースポーツに関する実体験をWEB CARTOP井上がリポートしてきた。Aライセンス取得リポートやメディア対抗ロードスター4時間耐久レース、そしてモビリティリゾートもてぎで開催された真夏の7時間耐久カートレースのK-tai。
これらのイベントやレースは、ライセンスの取得を除けばたまたま恵まれた環境にいるから体験できただけであって、実際にゼロから始めようとすると、かなりの予算が必要だ。場合によってはまずクルマを買うところから始まるのだから当然だ。
しかし、今回紹介するのはクルマどころかヘルメットまでもが不要という”超”敷居が低いモータースポーツだ。難易度でいえば、レースが松、カートが竹と行った感じで、筆者が経験したモータースポーツを松竹梅で語るとすれば、今回紹介する内容は梅に位置すると言っても過言ではない。
それが、2023年の7月より開講しているタイヤメーカー「ブリヂストン」が主催する「Bridgestone eMotorsport Institute」だ。
察しのいい方であればわかると思うが、「eMotorsport」とついているように、これはブリヂストンがレーシングシミュレーターを使って、ドライバーを育成するというドライビング塾のようなものだ。
このスクール最大のメリットは、「クルマが不要」という点だ。通常であれば、サーキットに行くのにまずクルマが必要であるほか、ヘルメットやグローブも必須。さらに、それなりのスポーツ走行をするには「タイヤ」「ブレーキ」「オイル」といった消耗品も必要になってくる。
あまりネガティブ要素を並べるのもよくないのだが、「いまからサーキット走行をしたい!」となった場合、運転免許以外何も持ってない人だと、最低でも中古車を選ぶところから始めても100万円前後、サーキット走行をするのに毎回数万円、それに交通費などもかかるので、計算しただけで頭が痛くなる。
しかし、この「Bridgestone eMotorsport Institute」であれば、体ひとつでOK。場所はブリヂストングローバル研修センターという東京都港区南麻布にある施設だ。電車で楽々通えるのだ(むしろクルマだと駐車場代が割高なエリアである)。
今回はこの「Bridgestone eMotorsport Institute」を少し体験したので、その内容をお伝えしたい。