国内メーカーの認定中古車も手厚いサービスあり!
トヨタの認定中古車の例では、トヨタ車以外の中古車を含め全車修復歴なし。納車前にはまるごとクリーニングを行い、トヨタ認定車両検査員によるチェック(約60項目)、消耗品交換が行われ、車両検査証明書が付き、メーカー、年式を問わず走行距離無制限&1年間の無料保証付き(全国約5000カ所で保証修理可能)という手厚い安心が用意されている。
また、下取り車がある場合、一部大手悪質中古車店でニュースになったように、あり得ない買い取り価格を提示されたり、下取り車の自動車税の請求がのちのち来た!(お店がいい加減で名義変更をしていないため)なんていう心配も、正規ディーラーの認定中古車部門ではまずないと考えていい。とはいえ、ほとんどの良心的な中古車専門店ではそんなことはないはずで、筆者も過去に何度か、飛び込みで中古車専門店、買い取り専門店にクルマを買い取ってもらったことがあるのだが、運よく(!?)トラブルなど、一切なかった。
気になる購入後のメンテナンスについては、認定中古車なら新車販売と認定中古車の併売店(工場併設)であれば、購入時のセールスが担当者、窓口となり、新車を買ったのと同様に、同じ店舗で整備、保証修理、車検などのサービスが受けられるメリットがある。そうでなく、メーカーの認定中古車専売店であっても、その後のメンテナンスを行う正規ディーラーにつないでくれるから安心だ。
今回取材したフォルクスワーゲンの認定中古車は、正規販売店の新車ショールームの一部にある椅子もテーブルもある特別室に並べられた状態で商談が可能で、そのクルマにめっぽう詳しいセールス担当者も新車、中古車の両方を受け持っている敏腕だ。
さらに注目したフォルクスワーゲンの1台は、修復歴なしの認定中古車として車両状態証明書が付くのはもちろん、2020年10月登録で2023年10月が1回目の車検時期で、車両本体価格に正規販売店での車検整備が含まれ、車検は2025年10月までとたっぷり2年(エマージェンシーアシストは新車から5年間)。
認定中古車は納車前交換部品としてエンジンオイル&フィルター、前後ワイパーブレードが指定されているほか、セールス氏によれば、車両のコンディションによってはエアコンフィルター、バッテリー、リモコンキーバッテリーの交換まで行うこともあるというから安心、気が利いている。さらに取材時点では8万円相当、5年保証のガラスコーティング(下地処理込み)などがキャンペーンでサービスされるほどだった(期間限定)。
※写真はイメージ
こうしてみると、ほぼ同じ年式、グレード、程度の中古車をあちこちで見つけられたとして(1台として同じ中古車はないが)、たとえ認定中古車の総支払額が数万円~10万円高かったとしても、個人的には保証期間が1年付く認定中古車の安心、サービスに心が動く。
とくに中古車のコンディションの見極めができず、以前はグレーゾーンだった諸費用の詳細があまりよくわからない中古車初心者ユーザーであれば、メリットが多い認定中古車を薦めたいところだ。中古車選びの成功の秘訣は、販売店選び、販売店の信頼度、そして保証内容でおおかた決まるのである。