GT300でもGRスープラが大活躍! そして、第7戦のオートポリスでシーズン2勝目を獲得すると最終戦のもてぎで2連勝を果たし、前述のとおりタイトルを獲得。第3戦の鈴鹿では19号車「WedsSport ADVAN GR Supra」、第4戦の富士では3号車「Niterra MOTUL Z」、第5戦の鈴鹿では16号車「ARTA MUGEN NSX-GT」が勝利を飾ったほか、第6戦のSUGOでは8号車「ARTA MUGEN NSX-GT」が優勝するなど、ライバル勢のなかにもイベントごとに強さを見せたチームもあったが、au TOM’S GR Supraは3勝を含めて計7レースでポイントを重ねた。
坪井選手は最終戦のもてぎを終えた記者会見で、「すべてがベストレースだった」と振り返っているが、その言葉どおり、シーズンを通した強さがタイトル獲得の原動力となったのである。
GT500のチャンピオンになった「au TOM’S GR Supra」のチームスタッフ&ドライバー 画像はこちら
ちなみに、GT300クラスでもGRスープラが躍進しており、52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」の吉田広樹選手/川合孝汰選手が同クラスのタイトルを獲得したのだが、こちらもシーズンを通して安定した走りを披露していた。第6戦のSUGO、第7戦のオートポリスと終盤戦で2連勝を果たしたほか、計7戦でポイントを獲得するなど、着実にポイントを積み重ねたことでチャンピオンを獲得。
GT300のチャンピオンの「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」 画像はこちら
まさしく、スーパーGTでは瞬間的なスピードより、全8戦でポイントを積み重ねる安定性がポイント争いを左右。2023年はGT500クラスが36号車、GT300が52号車と両クラスともにGRスープラがコンストタントな戦い方を演じたが、新型モデルが登場する2024年はどのような構図で勢力争いが展開されるのか? 来季も日本発のビッグレース、スーパーGTに注目したい。