まわりをよく見て無理はしないことも重要
3つめは、路上駐車の車両を事前に把握して、あらかじめ車線変更したり、タイミングを見てやり過ごしたりすること。駐車禁止の取り締まりが厳しくなってから、一時に比べて路上駐車はグッと減りましたが、ほとぼりが冷めてまた増えてきた地域があったり、配送などでどうしても停めなければならない車両があったり、残念ながら完全になくなることはないでしょう。
なるべく手前から、前方に路上駐車車両がないかどうかを常にチェックしておいて、見つけたらどのように回避するかを素早く判断。車線変更が必要なら、余裕を持って車線を移っておくことと、避けるだけでも済みそうなら、対向車や二輪車、キックボード、自転車などとバッティングしないタイミングを見計らって、速やかに回避するとスマートです。
4つめは、同じく事前にチェックしておいて回避することが必要な、右折待ちの車両をいかに早く見つけるか。右折車線がある交差点ならいいですが、そうでない場合は車線変更をすべきか、しなくても回避できるのか、はたまた停止しなければならないのか、なるべく手前から検討して準備し、実践することが大切です。
また、右折車線がある交差点では、直進したいのに間違って右折車線に入らないよう、注意が必要です。
5つめは、苦手な人も多い合流でモタモタしないようにすること。側道からバイパスの本線に入るなど、市街地でも合流地点はたくさんあります。これが上手にできないという人は、多くの場合、入ろうとする車線を走ってくるクルマの「前」にスペースを見つけて入ろうとしています。
でもそれだと、走ってくるクルマのほうが速度が速いわけですから、いくらスペースが空いていてもあっという間に追いつかれてしまい、余計に早くしなきゃと焦ったり、ギクシャクしてしまうというわけです。無理に前に入ってしまうと、走ってきたクルマにブレーキを踏ませてしまうことになり、これが煽り運転の原因にもなってしまいますので要注意。
合流では本線を走ってくるクルマの「前」に入ろうとするよりも、やり過ごしてから「後ろ」についていくようなイメージで本線に入ると、焦る必要がなくスムースに入ることができると思います。
ということで、街なかでどうもスムースに走れないという人には、こんな原因がありました。自分で思い当たるという人は、この5つのポイントを意識して走ってみてくださいね。