静粛性の高さがポイント!
もうひとつの静粛性については、自動車にとって最大の騒音源であるエンジンが存在しないor出番が減ることで別の音が目立つようになり、それを気にならないようにすることが求められるという、ちょっとぜいたくな問題だ。
内燃エンジン車ではエンジンの音でかき消されていた音が、BEVではもちろん、エンジンが動かない時間がそれなりに長いPHEVでも気になる可能性が高い。その気になる音としてもっともよく挙がるのが、タイヤのロードノイズだ。
そこで、電動車向けのタイヤでは、さまざまな技術を駆使してロードノイズやパターンノイズなどタイヤが路面と接することで生じるノイズを抑えている。なかには静粛性を高めるために相当に凝ったテクノロジーを採用しているメーカーもある。
さらに、こうした求められる性能をクリアしながらもライフ性能を向上させたり、少しでも航続距離を長くすることが望まれるBEVのために、エコタイヤの技術を取り入れて転がり抵抗を低減させるなどして、より電動車のためのタイヤとしての付加価値を高めている。
また、各メーカーがそれぞれ電動車向けのタイヤであることがわかるようにとマーク等を取り入れはじめたところだが、現状はメーカーによって表示はまちまち。ゆくゆくは何らか業界で統一したものができそうな気もする。