工事現場にかなり前からある定番アイテムの価格も調べてみた
■昔から不変のシンプルな表示方式「立て看板」
価格:1万円以下〜
前出のLEDやマネキンタイプ、バルーンタイプは目立ち度で言ったらかなり高く、印象にも残っていますが、いまだにおそらくいちばん多く使われているのがこのシンプルな立て看板タイプでしょう。
ただの板に「工事中」などの文字が表示されているだけのものから、反射素材を使ってヘッドライトが当たると強く光るもの、あるいは周囲にLEDライトを備えていて明るく表示できるものなど、夜でも目立つ工夫がされたものが多くあるようです。
つくりがシンプルなだけに価格は低く、ただの表示板タイプは1万円しないものもあるようです。逆に、照明などの装備が付いてくるとひとつ桁が増えるので、全体を見るとピンキリと言えるかもしれません。
■<参考>ニンジンを振り振り、ときには怒りのはけ口「誘導員(人間)」
価格:約1000円/時間〜
「マネキンタイプって、高いんだな」とビックリしてしまったので、「それならアルバイトを雇うほうが安いんじゃ?」と思い、ちょっと調べてみました。
アルバイトの場合は「平均値〜」となっているようですね。雨や風の日もあるのでけっこう過酷な労働だなと想像していましたが、ちょっと意外です。もちろん、深夜などの時間帯はお手当が付くとは思いますが、特別な資格や能力を必要としないので、そんなものなのでしょうか。
ちなみに、費用を比較してみたくなったのでざっくり計算してみましょう。
マネキンタイプが仮に耐用年数10年だとすると、一カ月にかかる費用は……80万円÷10÷12 =6666円。アルバイトで週に5日、日中に6時間誘導員をした場合は……1000×6×5×4=12万円。
……どうでしょう? 費用だけを見ると人件費のほうが18倍高くなってしまいました。
ただし、誘導員の場合は道路の片側車線を塞いだ場合などで交互にクルマを流すようなケースには不可欠ですし、いまでも完全な代用は難しいでしょう。臨機応変な対応が求められる現場はとくに替えが利かないのではないでしょうか。
逆に、高速道路などの事故の危険度が高い現場の場合は機械に任せる方向が主流になってきているので、そういう現場ではLEDやバルーンタイプの独壇場という感じです。
■その他の気になる工事現場アイテムの価格
独断と偏見で、工事現場で見かけるアイテムのなかで価格が気になるものを少し調べてみたので発表しておきましょう。
・バルーン式の投光器:30万円〜
30年くらい前から見掛けるようになってきた、白いバルーンが光るタイプの投光器です。広い範囲をかなり明るく照らしているのを見て、夜間の作業灯として自宅のガレージに欲しいなと思っていました。投光器だけに発電機を備えているので、電源が無い場所でも周囲を明るく照らすことができるのが便利です。キャンプなどのレジャーでも活用できそうです。
小型のもので30万円台から販売していますが、工事現場の大型のタイプは100万円するものもあるようです。
・カラーコーン:600円〜
工事現場には欠かせないカラーコーン。大昔からカタチを変えることなくずっと存在している恐るべきアイテムです。もはや工事現場にとっては空気みたいなものと言っても過言ではないでしょう。高速道路で5m間隔くらいで規則的に並べられて車線を塞いでいるカラーコーンを見ると、無性にスラロームしたくなるのは私だけでしょうか?
ちなみにいまはいろんな追加デバイスがあるようです。たとえば、頭にかぶせるLED点滅器が1万円くらい、コーンにかぶせる矢印表示板が5千円くらい、風で飛ばないようにかぶせるゴムの重しが1000円くらい、コーンの間に渡すバーが700円くらいでそれぞれ販売されています。意外と安いなと感じますが、これはこれでいろいろ追加していると「元の何倍だよ!」という事態になってしまいそうですね。
・クッションドラム:1万5000円〜
「クッションドラムってなんぞや?」という人がほとんどでしょう。主に道路が分岐する部分の頂点に設置してある、黄色いドラム缶のような円筒形のアイテムです。衝突の防止と、万が一に衝突してしまったときの緩衝物として作られたもので、なかには水を入れて使うようです。
サイズが大きいのでけっこう高いかも知れないなと思って見ていましたが、2万円しないくらいの価格なので、意外とお安いんだなと思いました。
どうでしょう、価格を知って欲しくなった物がありましたか? カラーコーンなどはホームセンターでも普通に手に入れられますね。個人的にバルーン式の投光器はいまでも欲しいなと思っています。発売からけっこう年数が経っているので、もしかしたら中古品が出まわっていてお安く買えるかもしれません。