この記事をまとめると
■クルマのウォッシャー液は基本入れっぱなしだが交換しなくて大丈夫なのか
■ウォッシャー液は主成分がアルコールなので腐ることはない
■水で薄めた場合や中古車を購入した際にはウォッシャー液を確認したほうが良い
ウォッシャー液ってずっと放置でも大丈夫?
クルマにはさまざまな油脂類や液体が使われている。エンジンオイルなど、走ることに直接関係するものが多くて、定期交換する必要がある。ただ、そのなかで入れっぱなしのものがあって、それがウォッシャー液だ。ガラスが汚れたら噴射して、ワイパーで拭き取るもので、クルマに乗る人で知らない人はいないだろう。ただ、よく考えたら年中そのままで、当然交換はしないだけに腐ったりしないのだろうか?
結論から言うと腐ることはない。腐るようならみなさんも気がついているだろうし、メカニズム的にもウォッシャーノズルやパイプが詰まるなど、大変なことになっているはずだ。腐らないのはもちろんその成分に理由があって、主成分がアルコールというのが大きい。アルコールは腐らないから、ウォッシャー液も問題ない。さらに防腐剤や防錆剤も含まれている製品もあって、こうなるとさらに腐らないということが強化されていると言っていい。
ただし、注意がまったく不要というわけではない。まず水で薄めた場合で、当然アルコール濃度は下がって、水に近くなるので腐る可能性はある。アルコールを使用しているのは凍らせないためでもあって、雪が降ったり、あまり寒くない地域では薄めて使うこともできる。この際に薄めすぎると腐って、水アカみたいなものが発生することがある。実際、コケみたいなものが発生したクルマを見たことがあるが、かなり気持ち悪かったし、当然のこと、機能も果たさない。
また、中古車を買ったときも確認しておきたい。なぜなら、車検を通すだけの場合、わざわざウォッシャー液を入れないで、水で代用していることがあるから。車検ではウォッシャー液の噴射具合も見られるのでカラで通すわけには行かず、とりあえず水を入れることがあり、そのままにしておくと問題発生だ。
そのほか、ガソリンスタンドでサービスで入れてくれるウォッシャー液も薄いことがあったりする。もし気になる場合であっても、交換するのは意外に大変で、DIYでやる場合は結局のところ、すべて噴射させて一度カラにしてしまうのが一番カンタンだ。腐っているなどのことがなく、入っているのが水という場合なら、ある程度減らしたところで、ウォッシャー液の原液を入れればとりあえず問題はなくなる。