この記事をまとめると
■ル・マン24時間レースを制したフェラーリ499Pをベースにした「499Pモディフィカータ」が発表された
■サーキット専用車となる「499Pモディフィカータ」はあらゆるレギュレーションから解放されている
■フルサポート代金やプログラム参加費用を含む499Pモディフィカータの価格は510万ユーロ(約8億1600万円)
チャンピオンマシンの潜在能力をフル解放
1973年に「312PB」で参戦して以来、50年ぶりに「499P」でル・マン24時間レースへと挑んだフェラーリ。その結果は総合優勝と、100周年を迎えた同レースで、これ以上ない成績を収めることに成功した。フェラーリはその499をベースに、サーキット走行専用モデルとなる「499Pモディフィカータ」を、先日開催されたフェラーリ・フィナーリ・モンディアーリで発表した。
レース参戦も、そしてもちろん公道での走行もできないモデルという意味では、「FXX」や「599XX」、そして「FXX K」と同様のコンセプトとなる499Pモディフィカータだが、いずれのレギュレーションの制約も受けないことで、フェラーリはより魅力的なパフォーマンスを得ることに成功したとコメントしている。
ダイナミックな造形のエクステリアは、フラヴィオ・マンゾーニ率いる、フェラーリのデザイン部門の手によるものだが、そもそもはアントネッロ・コレッタをチーフとする耐久レース部門と、風洞実験装置の使用で提携しているザウバーによって生み出されたスタイリングである。
その美しいウェーブ状のシェイプは、もちろん499Pのそれをイメージさせる、そして、優秀なエアロダイナミクスを表現したものにほかならない。