プレリュードの復活に色めき立つ昭和生まれ! 伝統の名前を蘇らせる裏には巧妙なマーケティング戦略があった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■名車の名前を復活させた「プレリュード・コンセプト」が話題

■名車の車名を付けることで歴史があって信頼できるブランドであることを表現できる

■OEM車には懐かしい名前が復活しているなんてケースも多い

プレリュードの復活に色めき立つ昭和世代

 ジャパンモビリティショー2023にて、ホンダが「プレリュード・コンセプト」を世界初公開したインパクトの強さはいまだ尾を引いている……といえそうです。なにしろ、1980年代にデートカーとして一世を風靡した名前が復活するのです。団塊ジュニアより上の世代にとってはビッグニュースとして捉えられてもおかしくありません。

 もっとも、プレリュードの全盛期といえるのはリトラクタブルヘッドライトだった2代目(1982年~1987年)・3代目(1987年~1991年)あたりでしょう。それ以降に生まれたZ世代はもちろんのこと、プレリュード全盛期に誕生しているY世代にとっても、「なんで上の世代はプレリュードという名前に色めきたっているのか理解できない」と感じているかもしれません。

 それでも、ホンダはプレミアムブランド「アキュラ(ACURA)」にて「インテグラ」という懐かしい名前を復活させています。そのバックストーリーとして、アキュラブランドが北米に誕生したときの最初期モデルとしてインテグラの名前があったというアピールもしていました。

 ここに、かつて名をはせたネーミングを復活させる理由があります。

 電動化によってEV専業の新興メーカーが続々と誕生しています。EVに特化した生産設備・開発体制など新興だからこそのメリットもありますが、そうした企業にないのは自動車メーカーとしての歴史です。ブランディング的にいうとヘリテージです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

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