ID.Buzzのユーザー増はニュービートルと同じ!?
ここで思い浮かぶのが「このユーザー像ってニュービートルと同じじゃね?」という妙な偶然。首脳陣が「おい、あいつら呼んでこい」とばかりにニュービートルのプランニングチームを呼び出していたりしたら、面白い偶然が重なるというもの。
むろん、タイプ2は当時のアメリカで爆売れしたユーティリティバンですから、40代ならばバタバタ走っていた姿が記憶に残っているでしょうし、50~60代であれば「若いころに憧れたクルマ」であっても不思議ではありません。
もしかしたら、ニュービートルも喜んでゲットしていた可能性だってあるでしょう。彼らに刺さる広告塔としてBuzzが打ち上げられたとしたら、まさにドンズバだったのではないでしょうか。
そうなると、900万円という高額な設定も納得できないわけでもありません。新しもの好きで、なおかつ財布も暖かい、ちょうど西海岸でサーフィンやらSUPでもやってみようかと思ってた、なんてユーザーなら飛びつくこと必至。ややもすると、ガレージにはニュービートルのデューンまで並んでいたりして、まんまとVWの戦略にやられているユーザーは決して少なくないでしょう。
そんな事情をイメージしてみると、日本国内でBuzzがバカ売れすることは望み薄かと。価格面での苦戦はもちろん、タイプ2への思い入れがカリフォルニアほど高くないこと、そしてEVミニバンという市場はかなりの激戦区(というかさほどユーザーが多くない)といったビハインドが待ち受けていますからね。
個人的には、筆者が幼いころに仕事でタイプ2を使っていた思い出もあるので、善戦を望みたいところ。ですが、これまた個人的にカブトムシの幼虫みたいなスタイルはノーサンキューなので、読者のみなさま同様「微妙じゃね」という結論に至っておりますです。