「行けんだろ」で冠水道路への突撃は危険! クルマの「渡河性能」はどの程度か調べてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■豪雨の際は道路が冠水することがあり、アンダーパスなどはとくに危険だ

■オフロード向けの本格SUVであれば渡河性能が高い

■一般的な乗用車なら多少は大丈夫だが、深いところは避けた方が良い

クルマはどこまで水に浸かっても大丈夫?

 年々、いわゆる「ゲリラ豪雨」が頻発するようになった日本の天候状況。短時間に記録外れの降雨量があるため、道路の排水能力が追い付かず、地形によってはあたり一面池のような状態になり、自動車の通行が不可能になってしまうケースが往々にしてある。冠水道路をある程度進んだものの、結局車両が動かなくなり、乗員が車両から降りて退避するような事例もニュース報道などで目にすることがある。

 こんなケースに陥らないようにするには、どうすればよいのだろうか? 教訓めいた話になるが、走行するエリアの地理(地形)を知っていれば、降雨によって浸水する地点を走行ルートから外すことができる。通常の雨天走行でも、水はけが悪くて道路を冠水させているような地点は意識的に避けるべきだ。

 また、立体交差道路の低い側、鉄道などをアンダーパスする道路も要注意だ。周辺道路はなんともないが、道路が下がった途端、深い水溜まりができていることがある。

冠水した高架下の道路のイメージ写真

 では、どういった条件で、自動車は走れなくなるのだろうか? 対水深性能とでも言おうか、こうした特殊な条件下の走行を前提として作られた4WD車(いわゆるクロカン4WD、ヘビーデューティ4WDと呼ばれるカテゴリーのモデル)では、水深のある川を渡る能力(性能)として、渡河性能が表記されている車種もある。

 当然ながら、通常の自動車、セダンやミニバンに比べ、優れた対水深性能が与えられているのは言うまでもない。

ランドローバー・ディフェンダー110(2代目)のフロントスタイリング

 ざっと調べてみたが、ランドクルーザー300系で700mm、ランドローバー・ディフェンダー110系では900mm(エアサス仕様)/850mm(コイルスプリング仕様)の渡河性能が確保されている。


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