情報収集なくしていまのクルマは走れない! じっくり見るとセンサーだらけだった (2/2ページ)

最近は自動運転のための情報収集用センサーが話題

 最近、注目度の高い自動運転装置についていえば、カメラ、3D-LIDAR(3Dライダー)、ミリ波レーダー、超音波センサー、GPSセンサー、加速度/ジャイロセンサーが走行情報を収集するセンサーとして、これに自動ブレーキシステム(ABSシステム)、さらには車両挙動制御システム、自動舵角システム、自動スロットルバルブ開閉システム(クルーズコントロール)などを組み合わせてシステムを構築している。

高速道路上で自動運転支援技術を作動させている写真

 細かな点にまで目をやれば、ATとエンジンの協調制御を行う際、よりきめ細やか(精緻、微細、連続的)な制御を行うため、非接触方式によるトランスミッションの入力軸(=エンジン出力軸)トルクを検出する磁歪式トルクセンサーといったものまで開発されている。

 ATのセンシング機構といえば、入/出力軸の速度を測るセンサーが一般的に知られているが、軸トルクの変動を検知して効率的な変速作業につなげようという狙いを持った新たなセンサーが考え出されているのだ。

トルクコンバーター式ATのカットモデル

 では、1台の車両に使われているセンサーの数だが、当然ながら車両の種類、性格によって異なり、よりハイレベルな性能(=制御)を意図したモデルのほうが多くなる。ざっと見積もったところで、30〜35箇所ぐらいとなるだろうか。

 内燃機関を使う現状の自動車では、物理的な動きを電気信号に置き換える専用のセンサーを必要としているが、機関が電気信号のみで作動するEVの場合、センサーの種類や数が異なってくるのは当然だ。

日産サクラの走行写真

 人間の日常生活もまったく同じだが、生活していくため、生きていくための「情報収集」が重要な役割を果たしていることは、自動車の場合もまったく同じである。


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