ファッションだけで選ぶのはNG! 着用しちゃいけないものもある「運転に適した」サングラスとは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■逆光時などにサングラスを使うと標識や路面状況がわかりやすくなる

■サングラスには運転中に使用してはいけない透過率がある

■日中と雨天時など環境に合わせてレンズの色を選ぶことで見やすさが変わる

適当に選ぶのは禁物なドライブ用サングラスの話

 明るい時間帯の運転時にサングラスをするという人もいるのではないだろうか? 実際に運転に適したサングラスを装着すると、運転に必要な情報がスッキリと視界に入ってきやすいし疲れない。よく運転する人にはオススメなドライブアイテムのひとつだ。しかし、そんなサングラスにも運転に向いていなかったり、運転時に不適切なサングラスもじつはあったりする。今回は運転に向いているサングラスの特徴を中心に紹介していく。

着けちゃいけないサングラスがある?

 じつは運転時に装着してはいけないサングラスがあるのをご存知だろうか? 内容としては、2018年から日本工業規格(JIS)の規制として安全のために以下の基準が定められている。

・視感透過率8%以下のレンズ:運転用または路上での使用禁止

・視感透過率75%未満のレンズ:薄暮れ又は夜間時における運転用又は路上での使用禁止

 夜間にサングラスをしたいという人は少ないと思うが、「見えるから」といって夜間にそのままサングラスを装着しているのは、”違反”として取り締まりの対象になることもあるので注意が必要だ。夕暮れ時は、暗さ次第では場合によっては取り締まりされてしまうこともある(冬場は要注意!)。

サングラスを装着して運転している女性ドライバー

 また、サングラス購入時には視感透過率8%以下ではないことも注意しておきたいポイントだ。視感透過率とは、簡単に言えば「どれくらいの光を通すか」を数値で表したもの。裸眼の状態を100%とすると、レンズによって80%、60%と数値が異なっており、数値が小さくなればなるほど通す光が少なくなる。

運転に適しているのは偏光レンズを使ったサングラス

 一般的に運転に適していると言われるのは偏光レンズを使用したサングラスだ。通常のサングラスのレンズは、レンズに染色をすることで目に入る光(明るさ)と紫外線を抑えている。これに対して偏光レンズはストレスホルモンを上昇させる光をカットするレンズが使われている。

 ストレスホルモンを上昇させる光の例としては、路面やガラスに反射した光などが挙げられる。メーカーによってはこれらの光を「雑光」と表現することがある。運転用に選ぶのであれば反射光を遮る割合を示す偏光度が95%以上のものがオススメだ。

様々なサングラスのイメージ写真

 なぜこのように特定の光を偏光レンズはカットしてくれるのだろうか? そのメカニズムを簡単にだが紹介する。サングラスには基本的に、偏光膜と呼ばれるものを2枚のレンズをサンドした偏光レンズが使われる。この偏光膜は物凄く拡大すると細かなスリット状になっていて、このメカニズムによりストレスホルモンを上昇させる光をカットしているのだ。

 ちなみに偏光レンズは、インスタントカメラを開発したアメリカのポラロイド社の創業者である、エドウィン・ハーバート・ランド氏によって1930年に作られた。この偏光レンズの技術は1930年代後半ごろにアメリカ空軍に採用され始めたと言われていて、採用の理由は上空から潜水艇を発見することが目的だったとされている。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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