この記事をまとめると
■免許証にはICチップが埋め込まれている
■チップの中身は氏名や住所、免許証番号や有効期間の末日などが含まれる
■専用アプリで中身をチェックできるが最初に設定したパスワードが必要だ
話題の免許証のICチップの中身はなに?
2007年1月から、免許証の偽変造と、不正使用の防止、そして個人情報保護のため(本籍・国籍は券面には表示されない)、ICカード免許証が導入されている。
ICカード化されたということは、当然、ICチップが埋め込まれていて、その内部に各種情報が記憶されているわけだが、一体どんなデータが入っているのか?
とはいえ本来が免許証なので、旧来の紙(?)の免許証と大差ない情報しか入っていない。公表されている範囲で、ICチップ内に記録されているデータは、
・氏名
・生年月日
・本籍
・住所
・免許証交付年月日
・有効期間の末日
・免許の種類(優良・新規・その他)の色区分や、免許の条件(普通、大型、自二、原付、眼鏡など)
・免許証番号
・顔写真
といったところで、これらが電磁的に記録されている。
こうしたICカードの情報は、ICカード読み取り装置に暗証番号を入力すると確認することができるようになっている。免許証の更新時に、4桁数字2組の暗証番号を登録しているはずだが、その番号がここで使えるというわけだ(新しい免許証とともに、暗証番号の登録カードが渡される仕組み)。
ふたつの暗証番号もそれぞれ役割があり、1組目の暗証番号で本籍と写真以外の券面情報を、2組目の暗証番号で本籍と写真を確認できることになっている。ただ、利用したことがある人はほとんどいないはず!?
国内の米軍基地に入る際、運転免許証を身分証明証として提示する場合、暗証番号の入力を求められるとのことだが……(銀行などの窓口で、ICカード免許証を身分証明書として活用する場合にも、暗証番号の入力が必要なケースがある)。
ただ、自分の免許証のデータを確認するだけなら、スマートフォンアプリで読み取ることも可能だ。iPhoneなら「IDリーダー」というアプリ(無料)、Androidなら「IC運転免許証リーダー」(無料)というアプリでチェックできる。
いずれもアプリを立ち上げ、表示にしたがって暗証番号1と暗証番号2を入力し、スマートフォンの背部を免許証にくっつけて読み取らせればOK。ただし、暗証番号を3回続けて間違えると、それ以降は、ICチップに記録された内容の読み取りができなくなるので要注意!
ちなみに、暗証番号を忘れてしまった場合は、本人が運転免許試験場、運転免許更新センター、あるいは警察署に出向き、ICカード免許証を持参し、申し出た場合に限り教えてもらうことができる。
なお、暗証番号は次回の運転免許証交付時まで変更できないということも覚えておこう。