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水素かBEVかハイブリッドか? 乗用車同様にトラックも「次世代パワートレイン」の議論が活発! (1/2ページ)

水素かBEVかハイブリッドか? 乗用車同様にトラックも「次世代パワートレイン」の議論が活発!

この記事をまとめると

■乗用車の電動化が進むのに合わせるようにトラックの電動化も加速している

■これまでBEVは遠距離を走るようなトラックには適していないと敬遠されてきた

■次世代トラックとして注目されているのがハイブリッド車と燃料電池車のトラックだ

次世代のトラックの姿とは?

 つい4、5年前までは、トラックのパワーユニットがエンジンからモーターへと置き換えられるなんて、想像していなかった人がほとんどじゃないだろうか。しかし、急速に電動化が進む現在、小型トラックではEVの占める割合がジワジワと高まっている。使い勝手の悪さから普及が進まなかった状況から、燃料価格の上昇とドライバー不足解消のためAT限定免許で運転できる小型EVトラックの需要が高まっているのだ。

 こうなってくると、トラックの電動化は加速する。従来ディーゼルエンジンだけで走っていたトラックが、モーターを搭載してハイブリッド化する、モーターだけで走るBEV(バッテリーEV)、水素を充填して電気を作りながら走る燃料電池車(FCV)などさまざまな手段で、これから電動化が進んでいくだろう。

 BEVとはその名のとおり、バッテリーの電力でモーターを駆動するシンプルなEVだ。モーターの出力で走行性能がほぼ決まり、バッテリーの搭載量で巡航距離が決まってしまうため、行動範囲が狭くて個別に荷物を届ける宅配便のような小型トラックには比較的向いている構造だ。

 日野のバッテリーEVトラックであるデュトロZEVは、トラックながらFFとして荷室を超低床にし、荷物積載量を増やしているのも特徴だ。

 BEVは搭載するバッテリーの電力によって走れる距離が決まってくる。急速充電して使い続けようと思っても、トラックは乗用車と比べてバッテリーが大きくなりがちであり、30分の充電で走れる距離は限られてくる。バッテリー交換式のEVもあるけれど、こちらも限られた範囲を繰り返し走りまわるような使い方ならいいが、遠くまで荷物を運ぶような使い方には向いていない。

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