これ1本でサーキットも街乗りもOK!
「サーキット専用にタイヤを現地で履き替える」という人もいるかもしれないが、クルマ自体がタイヤを積載できるほど大きくなかったり、タイヤ代にそこまでかけられないというユーザーも多いのが実情。そういった人たちにとっては、「VR08GP NEUMA」のように、自走でサーキットに来て練習走行をしても、そのまま帰ることのできるタイヤは、きっと重宝するはずだ。また、のちほど同じタイヤパターンを採用しつつ、より一般道向けでライフも長い「VR08GP Sport」もラインアップに加わるという。
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そして、今回は、フォーミュラやツーリングカーなどさまざまなレースで活躍してきた黒澤琢弥さんに、「VR08GP NEUMA」で実際に富士スピードウェイで走行してもらい、その感想を伺った。
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「まず驚いたのは、アウトラップでタイヤが冷えている状態でもきちんとグリップがあったことですね。先代の『VR08GP』はややスリックに近いトレッドパターンだったので、NEUMAはそれよりグリップが落ちるのではと思っていました。しかし、実際に走ってみると、全然グリップ力は負けていません。少し攻め込んでみても、滑り出しがわかりやすいから、サーキット経験の少ない人にとっても扱いやすいタイヤだと思います。最初は、『VR08GP NEUMA』は、ミニコース向きのタイヤなのかなと思ったのですが、富士スピードウェイの超高速コーナーである、コカコーラ・コーナーや100Rでもビターッとグリップするんです」。
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「さらに舵角の修正がほとんどいらず、修正がいらないということは、クルマの走らせ方がすごく掴みやすいんですよね。コーナーに入ってロールが始まるところで横Gがかかり、立ち上がりでアクセルを踏んでストレートで縦のグリップに変わるような、横から縦、縦から横へのグリップの変化がとても素直で、ドライビングしやすかったです。また、ストレートのように荷重がかからないところでも、タイヤの転がり抵抗が少ないから、車速もよく乗ります。サーキットでもとても扱いやすくグリップもしっかりあるので、経験の少ない人でも安心して走れるはずですので、是非おすすめしたいですね」。
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黒澤さんの『VR08GP NEUMA』のインプレッションを伺って、これからサーキットでもっとドライビングテクニックを磨きたいと思っている私にとっても、ぴったり合うタイヤだろうなと感じた。グリップしている感覚が掴みやすく、どんなシーンでもコントローラブルで、そして一般道でも安心して使うことができる。私のようなエントリーユーザーから黒澤さんのようなプロドライバーまでを満足させる「VR08GP NEUMA」。モータースポーツにチャレンジするさまざまな人たちには、ぜひ試していただきたい。
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