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元祖軽商用EVがパワーアップしつつもなんと価格ほぼ据え置き! 三菱が「ミニキャブEV」へ車名を変更し12月21日より販売スタート (1/2ページ)

元祖軽商用EVがパワーアップしつつもなんと価格ほぼ据え置き! 三菱が「ミニキャブEV」へ車名を変更し12月21日より販売スタート

この記事をまとめると

三菱の軽商用EV「ミニキャブミーブ」が「ミニキャブEV」として生まれ変わった

■航続距離が伸び、先進安全装備が追加されつつも価格がほぼ据え置きとなっている

■2シーター仕様と4シーター仕様が用意されており、急速充電に関してはオプションだ

現場の声を反映してパワーアップ!

 日本政府が音頭を取って目指す「2050年カーボンニュートラル社会」実現において、急務といわれているのが物流のゼロエミッション化。とくにラストワンマイルと呼ばれる近距離物流についてはEVシフトが急がれる状況だ。

 先般行われたジャパンモビリティショーにおいても、ホンダはN-VANをEV化したモデルを展示していたし、スズキもトヨタやダイハツと共同で進めている軽商用EVのプロトタイプを展示していた。いずれも発売間近であり、一部で実証実験は行われているにしろ、まだ一般販売は始まっていない。

 ジャパンモビリティショーが開幕した2023年10月時点において、日本で買える軽商用EVは、実質的に三菱ミニキャブ・ミーブしかなかった。

 ミニキャブ・ミーブの登場は2011年で、発売開始から2023年10月までの累計販売台数は約1万3000台。途中に一般販売を停止していた時期もあったが、フリートユーザー向けの販売は継続していた。すなわち、12年ぶんの知見とフィードバックを有する唯一の軽商用EVともいえる存在なのだ。

 そんなミニキャブ・ミーブが「ミニキャブEV」へと進化、2023年12月21日より発売が開始される。

 パッと見に、ほとんどスタイリングが変わっていないこともあり、ちょっとした商品改良のように思えるかもしれないが、それは大きな間違いだ。

 EVの基本性能を左右するバッテリーとモーターは新世代になり、これまで備わっていなかった先進安全機能も充実している。

 バッテリーについては、従来モデルの総電力量16.0kWhから新型ミニキャブEVでは20.0kWhへと増量している。バッテリーがマンガン系リチウムイオンであることは変わっておらず、サプライヤーも従来どおりのリチウムエナジージャパンだが、バッテリーの型式は「LEV50」から「LEV61」へと新世代化しているという。

 最高出力31kW、最大トルク195Nmの駆動モーターもインバーターと一体化させて高効率化した新しいもの。まさに駆動系は一新された。

 その結果、一充電航続距離はWLTCモードで180kmを実現。従来モデルが133kmだったことを考えると、約35%も増えている。

 ちなみに、同じ三菱製の軽乗用EV「eKクロスEV」もバッテリー総電力量は20.0kWhで、一充電航続距離は180kmとなっているが、この数字が同じなのは偶然といえるもので、使っているパーツはそれぞれ異なっているということだ。

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