この記事をまとめると
■新型メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+とGLE 63 S 4MATIC+クーペが登場
■ヘッドライトやテールレンズの意匠を変更してメルセデスSUVとして統一感のあるエクステリアとなった
■ドライブモードセレクターである「ダイナミックセレクト」に「オフロード」モードが追加された
ベースモデルの意匠変更にあわせてAMG版もマイナーチェンジ
直4エンジンを搭載した「63」シリーズの登場で話題となっているメルセデスAMGから、新型「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+」と「メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+クーペ」が登場した。今回の新型は、2020年12月に登場したモデルにマイナーチェンジを実施したもので、これまで同様に4リッターV8ツインターボ+ISGのパワートレインを引き継いでいる。
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新型GLE 63 S 4MATIC+とGLE 63 S 4MATIC+クーペの大きな変更点はエクステリアの刷新であり、これはベースとなっているGLE/GLEクーペのマイナーチェンジを受けたものとなる。具体的には、ヘッドライトとテールレンズがこれまでよりもシャープな形状となり、さらにメルセデスSUVとして統一感のある意匠を採用するとともに、新デザインのボンネットエンブレムを備える。
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インテリアでは、メルセデス・ベンツの最新世代のステアリングホイールを採用し、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定をすべて手元で完結できるようになった。

さらに、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたディスタントアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知が、リム部に配された静電容量式センサーを備えたパッドで行われるように改良され、ドライバーがステアリングに触れているだけで認識されるようになっている。
また、Burmesterサラウンドサウンドシステムを全モデルに標準装備し、心地よいサウンドを楽しめるだけでなく、オンラインミュージックによるドルビーアトモスを体験できるようになっている。
前述の通りパワートレインはこれまでのものを引き継いでおり、4リッターV8ツインターボは最高出力612馬力を誇る。このエンジンに最高出力21馬力のISGが組み合わされたマイルドハイブリッドで、エンジン始動時や加速時など、必要に応じてアシストを行い、高効率化と高出力化、そして高い快適性と静粛性も実現している。
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なお、今回のマイナーチェンジにより、スイッチひとつでエンジンやトランスミッションの特性を切り替える「ダイナミックセレクト」のなかに、新たに「オフロード」モードが加わった。オフロードモードでは、トランスミッションのモードが変更され、雪道や悪路での走破性が高められる。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートしてくれる。
そのほか、エンジンのパワーを4輪に最適配分する「AMG 4MATIC+」、マルチチャンバーを備えた「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」、高いアジリティとニュートラルなコーナリングを最適なトラクションで実現する「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」、車両前面に広がる現実景色をナビゲーション画面に映し出して進むべき道路を矢印で表示する「ARナビゲーション」などを標準装備する。
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メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+の価格は2418万円、メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+クーペの価格は2454万円。
今後のAMG「63」シリーズがどうなっていくかは明らかになっていないが、世界的にもクルマの電動化が求められている時代だけに、4リッターV8ツインターボの「63」に乗ることができる機会は、減ることはあっても増えることはなさそうだ。乗るならいましかない。