大きく選考方法が変わった日本カー・オブ・ザ・イヤー
選考方法
ここからは変更点などにも触れつつ、選考方法について紹介していこう。選考は2段階あり、今回行われたのは第2次選考の最終試乗会だ。まず、上限60名の選考委員たちがノミネートされたリストのなかから最終選考(第2次選考)の対象に値すると判断した10モデルを理由とともに投票する。獲得数上位10モデルが最終選考の対象となる。これがいわゆる「10ベストカー」と呼ばれるものだ。
そして、10ベストのなかから最優秀となる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を決める。10ベストカー選出時の得票は一度リセットされるため、この10ベストカーはすべて横並びとなり、10台は同じ位置から「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を目指すのだ。
今回袖ケ浦フォレストレースウェイで行われたのは、最終選考前の10ベストカーの試乗会。試乗会や取材などで10ベストカーには事前に乗る機会がある選考委員たちだが、同じ条件で10ベストカーを一気に試乗する機会はない。選考委員たちにとっては、この最終試乗会が「最後のチェック」として非常に重要な場なのだ。
今年からこの最終選考も大きく変わった。昨年までは各選考委員が持ち点である25点を10台のなかから5台に配点。そのなかからもっとも評価するモデルに対しては必ず10点を与える。残りの4台に、9点を上限として残りの15点を振り分けて、各モデルの合計得点で「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を決めていた。
しかし、今年からは各選考委員が16点の持ち点を10ベストのうち3モデルに配点。そのうちもっとも評価するモデルに対して10点、2番目に評価するモデル対しては4点、3番目に評価するクルマに対しては2点を与える方式となった。
そのほかの賞典
そのほか、昨年まではインポート・カー・オブ・ザ・イヤー、デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー、テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー、パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー、K CAR オブ・ザ・イヤーの5つの部門賞が用意されていたが、今年からそれぞれの部門賞はインポートカー、デザイン、テクノロジーの3つのみとなっている。
これまでよりもシンプルでわかりやすい配点方法となった日本カーオブザイヤー。どのモデルが選ばれるかはもちろん、それぞれの選考委員の投票理由も気になるところだ。
発表は12月7日に行われる。その様子はYouTubeチャンネルでも配信予定なので、気になる人はぜひチェックしていただきたい。
■最終選考会の模様はコチラから
https://www.youtube.com/@japan_coty