ホンダアクセス自慢の「実効空力」を一般ユーザーがチェック!
2023年10月29日(日)に初めて開催された、「オートメッセリアル×ジャパントラックショー in 富士スピードウェイ 2023」(主催:AMR×JTS2023実行委員会)。カスタムカーとトラックが一堂に会し、総計800台超の車両と1万632人もの来場者を集めたこの異色のイベントに、ホンダアクセスが出展した。
ブースには、実効空力デバイス「シェブロン」と呼ばれる鋸歯形状を主翼裏面に持つ、リアルカーボン製「テールゲートスポイラー」を装着したCIVIC TYPE Rとその開発用モックアップに加え、大阪オートメッセ2023でも公開され注目を集めた、同様の樹脂製「テールゲートスポイラー」を装着するコンセプトカー、「CIVIC e:HEV SPORTS ACCESSORY CONCEPT」を出品し、ホンダアクセスが提唱する「実効空力」をPR。
そして、その効果を体感してもらうために特別に強力なマグネットで作られた実効空力デバイス「シェブロン」を、先代N-BOXのルーフエンドに付け外ししてそれぞれ試乗することで、ホンダアクセスが提唱する「実効空力」を体感してもらうコーナーを展開した。
なお、「実効空力」とは、「風から逃げるのではなく味方に付ける」という考え方をベースに、徹底した走行テストを通じて、走行中に発生する車体のリフトを前後ともバランスさせる、ホンダアクセスが考える空力の設計理念で、ハイスピードでなくても、日常の速度域でも体感できる空力効果を追求してきた。4つのタイヤをしっかり接地させ、均等に仕事をさせることで、誰がどんな道で乗っても気持ち良く走れるようにすることを狙いとしている。
ホンダアクセスが開発を手がけるコンプリートカー「Modulo X」シリーズでは、2013年1月に発売された最初のモデル・初代N-BOX Modulo X以来、この理念に基づいて空力設計を行い車両トータルでセットアップ。その走りがトラックやバス、タクシーなどのプロドライバーからも高い評価を得ており、通勤や日常の足として愛用し続けているファンは多いという。
今回は、富士スピードウェイAパドックのホンダアクセスブースを起点として、敷地内の自動車用通路を経て、マルチパーパスドライビングコース内の特設コースを走行したのち戻るという、走行時間約10分のルートを「シェブロン」なしで1周、「シェブロン」装着状態で1周、計2周走るコースを設定。
AMR×JTS2023開会からわずか2時間弱で事前予約受付が終了するほど盛況となったこの試乗会に計16組が参加し、「実効空力」を体感した。その結果は……?
【参加者の方への質問内容】
1.お名前(ハンドルネームなど可)
2.お住まい
3.愛車
4.「シェブロン」装着N-BOXの感想
5.愛車とテスト車両との違いは?
6.愛車に「実効空力」パーツを装着したいですか?
1.まーくんさん(右、ドライバー)/山本さん(左、助手席同乗)
2.千葉県
3.2代目ホンダ・フィットRS/初代ホンダN-BOX
4.ロードノイズがだいぶ減ったうえ、下りコーナーでの安定感が全然違いましたね。操舵追従性が上がり、「1、2グレードアップしたサスペンションを組んだのかな?」というくらい乗り心地も良くなりました。(まーくん さん)
5.「シェブロン」なしではヒヤっとするような速度でのコーナリングでも、装着すると「もうちょっと踏み込んでいける」感覚がありました。(まーくんさん)/初代よりも室内が広く収納も多いうえ、機能もいろいろ追加されているので「乗り換えてもいいじゃん」と思いました。(山本さん)
6.気になるので付けてみたいですね。(まーくんさん)
1.川島さん(ドライバー)/富沢さん(助手席同乗)
2.千葉県
3.R33型日産スカイラインGTS25tタイプM/MH21S型スズキ・ワゴンR
4.腰高感が軽減され安心感が出ました。ふらつきによる修正舵もなくなったので運転しやすいですね。ゴロゴロとしたロードノイズも減り、ちょっとグレードが上がった感じがしました。(川島さん)/全然違いましたね。ステアリングをこじらなくなり、横に乗っていても身体がふらつかなくなったので安心しました。下りコーナーでは車高が下がったような感覚がしました。運転手が落ち着いて操作でき、運転が上手くなったように思います。(富沢さん)
5.乗り慣れていないクルマだからこそふらつくと怖くて、「シェブロン」なしでは変な修正舵を当ててしまいましたが、装着後はそれがなくなったので安心して走れました。運転に不慣れな人でも重要なポイントだと思います。(川島さん)
6.欲しいですね。言われなければ装着したことがわからない人もいるでしょうが、比較すれば全然違うことが感じられると思います。(富沢さん)/はい。いままでのエアロパーツは速度が出てやっと効果が出るのが常識でしたが、「実効空力」は普段の法定速度内の運転でも楽しく走れる。そこに魅力を感じますね。(川島さん)
1.佐野さん(ドライバー)/奥様(後席同乗)/息子さん(助手席同乗)
2.静岡県富士宮市
3.2代目ホンダN-BOXカスタム
4.毎日乗っているので違いがよく分かりました。子どももわかるくらいでした。安心感がありましたね。(佐野さん)/静かでした。いい勉強になりました。(息子さん)
5.「シェブロン」装着後はいつもよりスピードが出ていました。安定していましたね。乗り心地も良くなりました。(奥様)/「シェブロン」装着後は子どもが寝てしまいましたね。(佐野さん)
6.あんなに変わるんだったら付けてみたいですね。(佐野さん)/ここで売ればいいのに。(奥様)
1.小林さん
2.東京都
3.三菱エクリプスクロス
4.出発して角を曲がってすぐに「あれ?」と感じました。でも「気のせいかな?」と思ったんですが、その後の下り坂で「気のせいじゃないかもしれない」、トンネルに入る右コーナーで「安定性があるな」と確信しました。運転に余裕が出てくるので、先を見て運転でき、水溜まりなどにも対処しやすくなりました。
5.両親の運転では、長野県内の山道の下り坂で左に寄りすぎて溝や落ち葉を踏みそうになるのが怖いんですが、「シェブロン」が装着されたN-BOXなら大丈夫だろうと感じました。マルチパーパスコースもすごく楽しく操作できました。
6.すごく付けたいですね。父は運転がすごく下手でいつも車酔いさせられるので(笑)、あれで車酔いしないで済むのなら本当に付けたいですね。
1.三浦さん(ドライバー、左)/菅野さん(助手席同乗、右)
2.神奈川県
3.アルファロメオ・ジュリア/スバルXV
4.ロールが少なくなるので、山道やスピードが乗る郊外路、コーナーが連続する道は楽になりそうですね。運転しているのを見ていると、旋回時の舵角が少なくなっていたので、曲がりやすくなっているだろうし、その分スピードも上がっていましたね。フラつきもなくなり収まりも良くなっていたので快適に感じました。(菅野さん)/運転する前は「そんな低速度域で本当に効果あるのか?」と思っていましたが、ありましたね(笑)。とくにマルチパーパスコースではステアリングの切り足しがなく一定で、切れ角も少なくまわれました。マンホールに乗り上げたときも振動を感じつつも収束は早かったですね。(三浦さん)
5.ジュリアはステアリングが敏感でクイックなのもあり、私は舵角が少なく一発で決まるのが好みなので、「シェブロン」装着後のN-BOXはジュリアに近いものを感じましたね。(三浦さん)/XVに比べて背が高いN-BOXはロールが大きく感じますが、「シェブロン」を装着すれば遜色はなく感じますね。カテゴリーは違いすぎますが(笑)。(菅野 さん)
6.率直に欲しいと思います。職人らしく敢えて目立たないところに付けたいですね。(三浦さん)/手が出せる値段なら買おうかなと思います。(菅野さん)