ダイハツがブランド別販売台数で圧勝! しかし……
軽自動車ではダイハツがブランド別販売台数で2位のスズキに8000台弱差をつけ圧勝パターンでトップになっている。軽四輪乗用車では1700台ほどの差でダイハツがトップとなっており、軽四輪貨物車では6000台弱ほど大差をつけてダイハツがトップとなっている状況だ。つまり、軽四輪貨物車での大差が軽四輪車総台数でダイハツをトップへ導いているということになる。
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ダイハツは不正問題もあり、登録車では量販車のロッキーの販売がほとんど止まっていたなか、10月中旬にはeスマートモデルのバックオーダー分(eスマートは新規受注停止中だった)についての受注取り消し、そしてガソリン車も新規受注停止となり、事実上現行車は終売になるのではないかといわれている。
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そのため、軽自動車販売にさらに主力を置かなければならないのだが、ブランド別販売台数では圧勝と言いながらも、前年比でみると100%に到達していない。
前年比でみると、ダイハツは総台数でも軽四輪乗用車、軽四輪貨物でも100%超えはしていないのだ。2022年10月の販売統計をみると、ダイハツは2021年10月比185.5%という群を抜いた回復を見せていた。そう考えると、逆風のなかであっても、なんとか2023年10月でもほぼ現状維持することができたものといえるかもしれない。
やはり軽四輪乗用車では不正問題が販売に影響を与えているというのは否定できない。軽四輪貨物車もまったく影響がないわけでもないだろうが、乗用車ほど影響はないので、気合いを入れて販売したようである。
ただ、今回の不正問題もあり、ムーヴのモデルチェンジがいつまで延期になるのかと言う不安の声も聞かれるようになっている。
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ダイハツの軽自動車が売れているとはいえ、届け出済み未使用軽中古車店にはダイハツ軽自動車が溢れている。
不安要素を多く抱えながらダイハツは2023年も暦年締めブランド別年間販売台数トップを確実なものにしようと動き出しているようにも見えるが、頼みの綱は自社届け出(ディーラー名義などでナンバープレートだけつけること)による販売台数の積み増しになるものと考えられる。当分届け出済み未使用軽中古車では、ダイハツ車が目立つことになりそうだ。