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いま成田空港で横行する「白タク」! 対策としてあがる「ライドシェア解禁」の声は安直すぎる (1/2ページ)

いま成田空港で横行する「白タク」! 対策としてあがる「ライドシェア解禁」の声は安直すぎる

この記事をまとめると

■外国人観光客を中心に白タク行為が目立つようになってきた

■最近は専用アプリによるオンライン決済が横行しており警察も手を焼いている

■白タク行為への対策のひとつとしてライドシェアの解禁も検討されている

友達同士であっても日本での白タク行為は禁止されている

 報道によれば、成田空港から出発・到着する海外から訪日する人たちに対して、いわゆる白タク行為が最近目立つようになってきているという。

 白タク行為について、すでに十分な知識がある人もいると思うが、改めて解説すると乗用車をタクシーのように使い、お客から代金をもらうことを指す。こうした代金を伴う旅客運送は、タクシーやバスなど国から営業行為を認められた車両とドライバーのみが行うことができる。

 そのため、ナンバープレートが白色である乗用車でこうした行為を行うと、道路運送法における有償旅客運送にかかわる違反となる。

 白タク行為は、高度成長期やバブル期など、タクシーの供給が需要に追いつかない場合に横行したという歴史がある。

 それが2010年代以降に、海外からの訪日客が増えたことで、成田など国際線が離発着する国内空港で目立つようになったが、コロナ禍でやや下火になったはずだ。それが、新型コロナウイルスの影響が一時期に比べると収まる傾向となったことで、再び白タク行為が増加していることが考えられる。

 報道によれば、千葉県警は2023年1月に都内在住の男を道路運送法違反の容疑で逮捕している。だが、最近増えているのは白タクに対する料金を現金の授受ではなく、専用の配車アプリを通じたオンライン決済で行うケース。こうした事例で白タク行為を特定することは、現状では警察にとってハードルが高いという。

 そうはいっても、国は近年、交通を含めた様々な領域でDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進しているのだから、警察庁においても白タク対応の違法な配車アプリの実態調査を進めて、デジタル化された白タク行為の摘発に本気で取り組む姿勢を見せてほしいところだ。

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