WRC第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」の2日目は大波乱! クラッシュを喫した勝田選手がその後に3ステージ連続トップタイムを記録

この記事をまとめると

■WRC第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」の2日目が終了

■SS1でトヨタ勢最上位にいた勝田選手はSS2で痛恨のクラッシュを喫し、総合9位に沈んだ

■トップはトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドを駆るエルフィン・エバンス選手となった

2日目を終えてGRヤリスが1〜3位独占

 2023年11月16日より始まったWRC第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」。2日目は波乱のスタートとなった。というのも、トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドの勝田貴元選手とヒュンダイi20 N ラリー1ハイブリッドのダニ・ソルド選手、そしてフォード・プーマ・ラリー1ハイブリッドのエイドリアン・フルモー選手が、同じ場所で次々とスピンを喫したのだ。

 容赦ない豪雨に見舞われた2日目。その最初のステージとなるSS2にて、前日5位とトヨタ勢で最上位のポジションにいた勝田貴元選手は、スタートから11.8km地点の右カーブのブレーキングでタイヤをロックしてしまいスピン。木に激突してトヨタGRヤリスのラジエターを破損してしまった。幸いドライバーに大きなケガはなかったものの、トヨタGRヤリスは大ダメージを負い、EVモードで足を引きずりながらなんとかフィニッシュ。トップのエバンス選手から大きく遅れをとることになってしまった。

トヨタGRヤリスRally1

 しかし、そこからの勝田貴元選手の逆襲が凄かった。メカニック渾身の修復によって戦列へと復帰した勝田貴元選手は、激しい雨でキャンセルになったSS4に続くSS5、SS6、SS7でトップタイムをマークするという快挙を達成。デイ2の午前中に失ったタイムを見事に挽回してみせたのだ。

 デイ2が終わってトップに立ったのは、トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドを駆るエルフィン・エバンス選手。エバンス選手はSS2とSS3でトップタイムをマークし、デイ1の9位から大きくジャンプアップを果たした。

エバンス選手のGRヤリスの走行シーン

 デイ2を終えての総合順位は以下の通り。

Pos.1:エルフィン・エバン/スコット・マーティン 1:25’22.7
Pos.2:セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ +1’49.9
Pos.3:カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン +2’06.6
Pos.4:アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン +3’00.2
Pos.5:グレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルーカ +3’05.0
Pos.6:ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ +3’29.6
Pos.7:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム +3’44.3
Pos.8:オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ +4’42.8
Pos.9:勝田貴元/アーロン・ジョンストン +5’07.9
Pos.10:ヘイキ・コバライネン/北川紗衣 +5’56.0

 初日から順位は大きく変動し、トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドが1位、2位、3位を独占。クラッシュから脅威の追い上げを見せた勝田選手の活躍にも引き続き期待したい。


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